リーマンtale！

出勤七日目 ページ13

「そうか！ユリっていうんだな！俺様はベリー！UWC営業第一課とクレーム対応所属だ！よろしくな！」

満面の笑みで私を見つめるベリー君
あの後成り行きで一緒にご飯を食べることになったのでこうして雑談している

「俺様はグレープ、UWC設計課だ。愚兄が世話なになるな。」

「え、マネー先輩がお兄さんなんですか？それにしてはしっかりしてるようで……」

驚いたなぁ
あんな危ない薬キメてそうなマネー先輩にこんなに可愛い弟さんがいたなんて……

「ほ、誉めてもなにもでないぞ！ふ……ふふ……」

そうは言うもののグレープ君はにやけていた
……かわいい

「で、僕はラズベリー。こっちはドギー。僕らはUWC人事課だよ。よろしく。ほらドギーも返事！」

「よ、よよよろしく……」

「よっ、よろしくお願いいたします！」

私は癖で頭を下げる
と、勢い余ってお昼のカレーに突っ込んだ

「ゆ、ユリ！？」

「ンガッ！？大丈夫か！？」

「ダサッ！」

「ちょ、ロード……」

ベリー君グレープ君の優しい言葉ときてラズベリー君の発言がグサッと刺さる

「ヒェ……私のお昼ぅ……」

「大丈夫、駄犬が食べるよ。ね？ドギー……」

「う、うん……よろこんで！」

「よろこんで！？」

普通は嫌がる所では！？
そんなツッコミをする前にベリー君とグレープ君に背中を押される

「それよりも顔を洗ってくるのだ！」

「お手洗いはあっちだぞ！迷うなよ？」

「は、はいぃぃぃ……」

なんてダサい……
でもまぁとにかく吹かないとなぁ……
私は促されるまま近くのトイレに向かっていった

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