諦め１３ すぐにでも ページ15
「ああそうだ、ここで殺ってやろう！姉さんとはそのあとじっくり話し合いをしなければな…」
『話し合いという名の強制尋問ですね分かります……ほんとシャレにならないからやめなさい。家から犯罪者出すわけにはいかない』
そう咎めれば、何故だ？と首をかしげられた。ああクソデジャヴが！！そう考えていると、カラ松は捕まったら俺に会えなくなるからか？と恍惚とした表情でそんなことをぬかしていた。
いやまあ会えなくなるのは嫌だけどね！？でもそれ姉として当然のことだから！！
「Aさん！ここは俺が…」
『逆効果にも程があるわ！！！』
「で、でも…」
「何俺のAを呼び捨てにしているんだ？死にたいのか？」
佐藤くんが私を庇うように前に出る。いくら私に懐いていてもおかしいだろ！頭沸いてんのか！ほらカラ松がアップを始めたぞ。
そう吐き捨てるカラ松にたいして、彼は至って冷静に問いかけた。
「…………お前にとって彼女は姉なんだろう？姉なのに…何でそんな風に想うことが出来るんだ」
『……ほんそれ……』
小さく彼に同調すれば、地獄耳なのか私を見る目が少し鋭くなった。ｱｯすみません。
そしてカラ松はその問いを、姉だからって関係ないだって俺達運命で繋がってるから〜と持ち前の理論で切り捨てた。ほんと運命好きな。さすがイタ松。
「Aは俺の全てだ。あの日からな……いや、ずっと前から」
…………あの日というのはどの日のことだろうか。それが知れれば、こいつが何故こんなにも私に執着しているのかが分かるかもしれない。
とりあえず、私はこの場をなんとかしようと彼に近づく。佐藤くんが呼び止めたけど無視だ無視。弟はここにいないし、唯一止められるのは私だ。
震える体に鞭を打ち、一歩、一歩と足を踏み出す。たった数メートルのはずなのに、何故かとても遠く感じた。
「ん？どうしたんだA、すぐこいつら消してやるから待って…」
『……帰るよ』
「えっ？」
がし、とその逞しい腕をひっつかんでずりずりと無理矢理引っ張る。戸惑う彼らを無視し、前だけを見る。
……殺ったらダメだよ、ときっちり釘を刺しておいた。効果は分からないが代わりに有給ぶんどって休むから一緒にいよう、と取引を持ちかければ、案外簡単に頷いてくれた。
…後日、有給を取ると上司に言えば「ヤられたのか？」と言われちげーよと乱暴に電話を切ることになる。
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花音(プロフ) - サイコパスカラ松めっちゃ好き〜最高です！ (2019年3月12日 22時) (
レス) id: 34fee7140d (このIDを非表示/違反報告)
凛 - サイコパスカラ松めっちゃ好きです！更新楽しみ待ってるので、頑張ってください！ (2018年7月15日 8時) (レス) id: b6e54c02d4 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - ダメ天使さん» ありがとうございます。サイコカラ松はいいぞ…頑張ります！ (2017年12月19日 17時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ダメ天使 - 面白いです！サイコパスカラ松カッコいい！次の更新楽しみにしてます！ (2017年12月19日 11時) (携帯から) (レス) id: 89fc855d6c (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます、これからも頑張ります！ (2017年12月17日 14時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サトー | 作成日時：2017年11月3日 0時
