諦め１２ だーれ？ ページ14
ぴたり、と足を止める。そして、ギギギと壊れたロボットのように後ろを振り返った。後ろの正面だーれ、ってか？笑えない。
ひくり、と視界に入った彼に私は頬をひきつらせる。
街灯の小さな光に照らされた奴は笑っていて、でも全く目が笑っていないどころか確実に狂気が滲んでいた。つーかオーラがやばい。これはキレてる。
「A姉さん、もうとっくに帰る時間は過ぎてるぞ？」
『す、すみませ…いや、私も帰りたかったんだけど……』
「そうか」
にこにこにこにこ、まるで自分の怒りを誤魔化すように笑い続けるカラ松に、止まらない寒気と鳥肌。あ、これ死んだかもしんない。
私の足音が聞こえなかったのか、前にいた四人も振り返る。バッッッカじゃないのそのまま帰れや死ぬよ！？マジで！！
驚きに満ちている彼らをよそに、私はカラ松を鎮めるために口を開いた。
『あ、あー…カラ松？門限守らなかった私が悪いけど…いや、なんでこの歳になっても門限あるの？』
「？当たり前だろう？」
『うんさも当然のように肯定しないでくれる？』
「ああ、分かっているさ。彼らが俺のAを誘ったんだろう？嫌がっていた、姉さんを、無理矢理な」
濁った目で恐怖で動けない四人を見るカラ松。殺意駄々漏れすぎて上司が失禁しそうなんだけど。やめてくんない？そして確かにカラ松の言う通りだが、あまりそういうことは言わないでほしい。
「ちょ、ちょっと待ってよ…あんた何なの？」
「そうよ…！わ、私達はカンケーないでしょ！？」
自分の保身に走りはじめた彼女達の抗議を、カラ松は舌打ちで返した。おい、いつもならカラ松ガールが云々言うくせになんでこういうときだけ優しさが消えるの？別人格でもいんの？
そして、このイカレた弟は早口で呟き始めた。
「Aは俺のものであり、俺はAのものだ。それ以外に何がある？」
「お前達はそんな姉さんを…あたかもその男に好かれて調子づいていると勘違いし、勝手に嫌悪し嫌がらせもしている。これがどんなに罪深いことか分かるか？」
「ああ、お前達ももちろんそうだが、俺の姉さんに近付くその男はもっと罪深いな。すぐにでも殺したいぐらいだ」
あーダメだこいつ今ので確信した。私のことストーキングしてるわ。何でそんなこと知ってるんだ…
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花音(プロフ) - サイコパスカラ松めっちゃ好き〜最高です！ (2019年3月12日 22時) (
レス) id: 34fee7140d (このIDを非表示/違反報告)
凛 - サイコパスカラ松めっちゃ好きです！更新楽しみ待ってるので、頑張ってください！ (2018年7月15日 8時) (レス) id: b6e54c02d4 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - ダメ天使さん» ありがとうございます。サイコカラ松はいいぞ…頑張ります！ (2017年12月19日 17時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ダメ天使 - 面白いです！サイコパスカラ松カッコいい！次の更新楽しみにしてます！ (2017年12月19日 11時) (携帯から) (レス) id: 89fc855d6c (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます、これからも頑張ります！ (2017年12月17日 14時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サトー | 作成日時：2017年11月3日 0時
