近くて遠い、そんな恋【Part2】

君のすべてが ページ20

今までのことは、無意味だったのかな。


幸せな日々の中。突然に、唐突に、冷たく響いて。
実際、きっと全部無意味だった。
振り絞った勇気も、あの努力も。

もしかしたら、
君は「無かったこと」にしたいもので、
私の中だけに「有ること」

君が振り返って笑う。
それはすごく嬉しいのに、少し違って、痛い。

喋っていても
笑いあっていても
目が合っても
君が本当は気づいているんじゃないか、って
君は気付きたくないんじゃないか、って

小さな不安が、広がっていく。

私たちには
曖昧な関係の方が居心地がいいのかもね？

けれど、心は言うことを聞かない。
今のままが続けば、結局「何も無い」と変わらないって。

私ね、君の
笑顔も、涙も、怒りも、声も、優しさも、醜さも
すべてが好き。

色々な感情が募って、
重くなり、投げ出したくなり、苦しくなる。

そんな時に限って写りこむ君は笑顔で。

嗚呼、もう大好きじゃない。

愛してる。

＊

優波さんありがとうございました！！

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