無個性だった彼の双子の妹【ヒロアカ】【文豪ストレイドッグス】

35話 ページ39

帰り、勝己はほとんど何も言わなかった

別に沈黙が辛いわけじゃないけど、今にも消えそうな勝己を見ると話しかけずにはいられなくて

どうでもいい話を一方的に聞かせる
反応は無いけど、聞いてくれてることは理解出来て
その優しさがまた一段と私の心を晴れやかにしてくれた



けど、やっぱり着いてしまう

貴「じゃあ、勝己また明日.......ね？」

勝「おう.........」

ｶﾞﾁｬ

貴「ただいま」


ｼｰﾝ

返事は無いけど母さんはリビングにいる。
靴があるし、何よりテレビの音が聞こえてくるからすぐ分かる


空『その状態で話なんか出来んのか？』

無理だろうね？



けど、もうそんなの構ってらんない。どうせ出て行くならどうでもいいや

ｶﾞﾁｬﾘ

貴「母さん？テレビ見てるとこ悪いけど要件だけ言うね？私、明日この家出てくから。.....今までありがとね」

振り向きさえしないんだ、


本当に母さんにとって私はどうでもいいんだね
兄さんしか見えてないんだ

ｶﾞﾁｬ
出久「ただいまー」

母「あら、出久おかえりなさい。.....あぁ、帰ってたの？」

貴「うん、帰ってた。後、さっきも言ったけど私明日には家出るから。じゃ部屋に戻るね？あと、夕飯いらないから」

出久「え！？A、家出るの？一人暮らし？誰かの家に行くの？」

貴「関係ないでしょ、詮索しないで」

胸が痛い.........苦しい

出久「でも！」
母「出久！......良いのよ、気にしなくてAが決めた事なんだから」

あぁ、やっぱり母さんにとって私はどうでもいい存在なんだね

痛い...痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いよ





貴「最低」ﾎﾟﾛ

出久「え、A？どうして泣いてるの」

もう嫌、そう思うのと同時に私は走り出していた。行く宛てなんか無いのに

貴(どうして泣いてるの？何で止まらないの？やだ、)


ﾄﾞﾝｯ

泣きながら走っていたから前が見えず誰かにぶつかった

？？「Aちゃん？どうしたの？」

貴「梅っ.....雨ちゃん.....ｸﾞｽｯ」

蛙吹「あら、泣いてるの？何処か怪我でもした？それとも何かあったの？」

貴「なんっでも......ない」

蛙吹「私には話しにくいわよね？学校に行きましょ、まだ先生達がいるはずだから」

大丈夫、大丈夫だから



























あぁ、死にたい

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