無個性だった彼の双子の妹【ヒロアカ】【文豪ストレイドッグス】

12話 ページ15

そうしてゆっくりとでも確実に時間は流れ
受験当日

貴「勝己！」

少し勢いをつけ抱きつく

勝「Aか、危ねぇだろ？後、抱きつく前に挨拶しろや」

貴「そう言いながらも受け止めてくれる癖に」

勝「あ？受け止めらんねぇわけねぇだろ！」

貴「うん！ごめんね」

私は今日、朝からテンションが高い

勝「おいA！」

貴「何？勝ッ！」

私が返事をしようと勝己を見ると

言葉が...詰まった

勝己の目はいつも兄さんに向けている物だった
純粋な嫌悪と敵意の目

勝「今日の試験、実技も筆記も本気でやれや」

え、そんなこと？って思うよね。でも、勝己の1位は
完膚無きまでの1位
つまり手加減されるのは絶対に嫌なんだよね？
なら私だって本気で応えるよ

.........



貴「!!良いの？私、勝己に勝っちゃうよ？」

勝「ハッ！ほざけっ！勝てるわけねぇだろ」

そう微笑みながら、いつものように頭を撫でられる

貴「ねぇ、本気でやって欲しいなら約束して？」

勝「あ？何をだよ！」

貴「あのね？私が勝ったら勝己の休日一日頂戴？」

.........

勝「は？」

貴「え？駄目？」

勝「いや、良いけどよ。そんなんで良いのかよ」

貴「うん！そんなんがいいの」


ん？あれって兄さん？




何で無個性の兄さんがここに居るの？

勝「邪魔だ！退けデク！」

出「あぁ、かっちゃんごめん！あ、A！受験頑張ろうね！かっちゃんも！」

は？何で兄さんまで雄英なの？

勝「うっせぇ！クソナードが！行くぞA」

貴「あ、うん！待ってよ、勝己」

ハッキリした話、私は兄さんが嫌いだ。
だって兄さんが無個性だからって私も無個性として生きろって母さんに言われた
昔、母さんにどうしてか聞いたら

『出久が無個性なのに貴方が個性を使ったら出久が悲しむでしょう？』

今考えると結構理不尽だなぁ

因みに勝己はこの事を知ってる
だから昔から兄さんを私に近づけない

貴「勝己？」

勝「何だよ？」

貴「ありがとね？あと、頑張ってね」

そして通された試験会場では私達は隣合わせであった









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さぁ、驚かせよう。誰をって？







そりゃあ、──さんの事だよ

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