40話 ページ45
トントン視点
※トマトジュース表現有り。
「助けて」
彼女はそう言った。
今にも消えてしまいそうな弱々しい声で。近くに人がいるはずもないのに助けを自然に求めていた。俺は今すぐにでも助けたかった。やけど、ぐるさんが気が付くまで放っておけなんて言うたから...。
しかし、その時既に俺は間違った道を選んでしまっていた。
あの時自分のいしで動いていれば。
助けてあげられれば。
今出てくるのは後悔と反省の言葉ばかり。
..........じゃなきゃ
こんなことにはなってへんもんな。
真っ赤に染まった髪へ手を伸ばすが全く届かない。
彼女は自分の上で狂おしいほどの笑みを浮かべ、息を荒げている。
「..ﾋｭ..ｩ..」
自分の口からまともな言葉はもう出ない。
すると彼女はニヤリと口角を上げ、俺に話しかけた。
「..アハッ.ww...見てｯ？..トントンさんの瞳の色とそっくり♪」
ほらといいながら自身の着ている服をこちらに見せてきた。その服は俺のであろう赤黒いものがベッタリと染み付いて染まっていた。そんな彼女を心の中で“美しい”と思ってしまう自分が居た。
ごめんな。救えへんくて。
ゆっくりと瞼を閉じる中俺が最期に見た彼女の表情に笑みは無く、静かに、そして哀の表情を浮かべ、真っ赤な涙を流していた。
続く (更新停止中)
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やみ - wrwrさん» 今更だけどこの文章の圧凄いなwwそしてなぜニックネームがあるのに更に偽名を使ったんだぁ。いや、薄々勘づいてはいたけどやぁ…答え合わせが遅すぎるっぴ…… (2020年4月19日 0時) (
レス) id: 2eabbf8174 (このIDを非表示/違反報告)
やみ(鈴歌) - wrwrさん» ありがとうございます！！ これからもどんどん投稿していくので 良かったら見てください！！ (2019年11月10日 14時) (レス) id: 2eabbf8174 (このIDを非表示/違反報告)
wrwr - めっちゃおもしろいです。 まだまだ書いてください 書くの辞めたりとかしないでくださ いね！ いつも更新されるの楽しみに待ってます。 これからも頑張ってください！ ファンより (2019年11月10日 1時) (レス) id: 54e209ff4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やみ(鈴歌) | 作成日時：2019年11月4日 2時
