星空の下で２【爆豪勝己】 (ページ2)

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寮に戻って晩ご飯の時間。
だけど今日はなぜか食べようと思わなかったから
先にお風呂を済まして部屋に籠る。

課題も終わったしお風呂入ったしやることない…

けどかと言ってご飯もいらないしなぁ
…本当に何しようか。

ベッドに寝転んでも全然眠気は襲ってこない。
当たり前だ今19時だぞ。

今寝たところで夜寝られない気がするわ

なんてしょうもないこと考えてるとノック音が

『…だれ？』

「俺だ。開けろ」

俺だ。なんてどこぞの暴君なんだか。
思わずため息つくのを抑えてドアを開ける

『オレオレ詐欺はもう古いよ、勝己』

「別に声でわかるんだからいいだろ。体調でも悪ィんか？」

『あっ心配してくれたの？ありがとう。

けどごめん。ただ食べようと思わなくて…』

「あぁ！？…チッ。

今から軽いもん持ってくっからそれは食え」

『えぇ…勝己のスパルタ…』

「体調悪いわけじゃねェなら話は別だ！待ってろ！」

そのまま部屋を出てったかと思えば5分くらいですぐ戻ってきた
え、早すぎん？

それで持ってきたのはりんごと卵スープ

りんごは綺麗に皮剥かれてるし卵スープうまいし
本当勝己ってできないことないのかな。

そう思いながら食べ始める

勝己がじっと見てくるから食べないわけにはいかない。
今の眼力でなら人1人くらいたぶん殺れる。怖い。

『ねぇねぇ勝己サン』

「どうしましたかAサン」

『勝己にとってさ、信用できる人とできない人の違いってなに？』

「………」

いきなり変な質問ぶっこんじゃったかな。

けど気になったんだ
信用できる人間とできない人間の見分け方

わたしは人とロクな関わり方をしてこなかったから
それがわからない

相澤と勝己だって信用できるというより
仲良くしたいから一緒にいるってほうが大きい

まぁそれで一緒にいたからもう2人のことは信用してるんだけど。

けど他の人たちのことは信用していいのかどうか
いまいちわからない

勝己といるから仲良い人を増やしたいとも思わないし。
だって今勝己といるのが1番楽しいし面白い

「……ンなもん俺の直感だ。本能で決めてる」

勝己が少し考えて出した答えは意外とストンと受け入れられて

あ、ある意味めちゃくちゃ簡単なことだったのかもしれない

『勝己もわたしも本能で動く人間だもんね。

なに難しい考えてたんだろうわたし』

そんなわたしの頭を勝己は優しく撫でてくれた

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