星空の下で【爆豪勝己】 (ページ44)

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爆豪side

「俺はぶっちゃけあいつがインターン行こうが行かまいがどうでもいい。

ただあいつが、爆豪がいないならつまんなそうと言ってた」

なんだよソレ。
俺がいるかいないかで面白さが決まるンかよ

「俺がAを保護したのはどこだと思う？」

「特殊な所にいたンなら、そこなンじゃねェのか」

「違う。15階建ての廃墟の屋上だ」

その言葉に俺は相澤を見る

「俺が屋上に着いた瞬間、あいつは飛び降りた。

捕縛布でなんとか捕まえられたが、
一歩遅ければあいつは死んでいた

飛び降りた理由、聞いたんだ。
そしたらあいつなんて言ったと思う？

生きたいわけでも命を終わりにしたいわけでもない
来世に期待してダイブしたって言ったんだ

生きたいと思わないのは
死ぬの怖くないし未来に夢も希望も抱いてない、だと」

…狂ってると思ったが違ェ。
あいつに対してちょくちょく感じてた

「……感情の欠落」

「そうだ。あいつも自分で感情が所々欠落してるのを認めてる」

「なァ…先生達はあいつの監視もしてンだろ」

「！！

爆豪おまえなんでそのことを知っている」

「あいつが自分で言ってたンだよ。

なんでヒーローに興味ねェのにA組なんだって聞いたら
ある程度の監視とヴィランにならないための抑制って。

信用されてねェの嫌じゃねェんかって聞いたら
どうでもいい、だとよ

あんたもAがヴィランになると思ってンのか」

俺は思わねェ。

あいつはヒーローにもヴィランにも興味ねェけど、
俺に対してやったあのお節介は
間違いなくヒーロー側の奴がすることだった

「俺は思わないよ。

ただ監視はしている。
ヴィランになる監視というより命を捨てない監視だ

来世に期待してダイブをさせないように、
生きたいと思ってもらうようにあいつを見ている

だから爆豪にもその協力をしてほしい。

恋人になれとかそうゆうのじゃない。
ただ今まで通り一緒に過ごして
できればA組の奴らだけでも気を許せるようにしてほしい

あいつは爆豪がいれば面白いと思うんだ
だからおまえのやり方でいいから、
生きることの楽しさを教えてやってくれ」

ただ俺に懐いてるだけで任された。

普通なら断ってた。
めんどくせェし、癪だがデクの方が向いている

それでも断ろうとは思わないのはAだからだ。

「俺はいつもと変わらねェ。それでもいいな」

「それでいい。ありがとな、爆豪」

あいつが待ってる。はやく戻ろう