星空の下で【爆豪勝己】 (ページ35)

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「爆豪少年かい？」

『うん。そう。

わたしさ、神野のこと爆豪から聞いたんだ
まぁそれまでの雄英が襲われたこととかもなんとなく。

それで初めてオールマイトが引退したこと知ったんだけど

単刀直入に言うね、爆豪あんたのこと責任感じてるよ』

オールマイトが息を呑む

『わたしは爆豪のせいじゃないよって言ったよ。

言ったけどさ、爆豪はまだ責任感じてる

そりゃそうだよね。
その事件に関わってすらないモブに言われたところで
考えてることは変わらない

けどさオールマイト。
あんたから、当事者から言われたら考えは変わると思うんだ』

だからさオールマイト。
爆豪のこと救ってやってよ

その言葉が声になる前に玄関が開かれる

「あれ相澤くんどうしたのかい？」

「どうしたもなにもグラウンドβで生徒が暴れていると」

『あぁそれたぶんてか絶対に爆豪と緑谷だよ』

「なんでおまえが知ってんだ」

『あとで教えてあげるよ。

オールマイト、2人をよろしくね。
相澤とわたしは手当ての準備しとくからさ』

そう言うとオールマイトはちゃんとわかってくれたようで

「相澤くん。ここは私に任せてくれないか」

「はぁ…わかりましたよ。

おいA。おまえからも話を聞くからな」

相澤はそのまま教員寮へと歩き出す

『じゃ、いってらっしゃい』

わたしもまた、相澤のあとに続いた。

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A少女…あの子の話は聞いていたが
まさかこれほどまでだったとは。

きっと私達大人がアフターケアを怠ったことを
わかっていたのだろう。

爆豪少年が緑谷少年と話すように促したのもおそらく彼女

きっと2人にしか通じ得ない何かがあると
わかっていて本音で話すように言ったんだろう

そして手助けという形で私に言いにきた…

まったく末恐ろしい子だ…

監視をする理由がわかった気がするよ
あんな子が敵になられたらたまったもんじゃないな

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