星空の下で【爆豪勝己】 (ページ18)

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寮の説明をしてもらって、そのまま相澤と共に部屋へ向かう

開けるとたしかに家具がすでに配置されてて

そこはモノトーンの落ち着いた部屋だった

『おお！相澤ありがと！気に入った！』

素直に喜んでお礼を言うと、ここでふと疑問が1つ

『ねえこれわたしが保護されないかんじになったら

どうするつもりだったの？』

わたしたちが買い物に行ってる間だとしたら
雄英側はまだ保護するかどうか決めてなかったはず

それはわたしが危険因子かもしれないからで

なのになんでちゃっかり部屋作りしちゃってんの？

「校長も最初から保護する1択だったぞ

ただ、話してくれたほうがこちらも動きやすいから

ちょっとカマかけた」

悪びれもなく言う相澤に腹が立つ

『手のひらの上でコロコロされたのかー、わたし』

「俺らだってプロだ

敵かそうじゃないかくらい見極められる」

そうだった、相澤たちってプロヒーローだった

教師のインパクトが強過ぎてちょっと霞んでたごめん

「そうだおまえにもう1つ聞きたかったことがある」

『ん？なに？』

「なんで生きようって思わないんだ？」

そう聞いてきた相澤の顔は
どこか悲哀に滲んだ顔してた

真剣に聞かれたから真剣に応えようと思う

けどなぁ…

『なんで？って聞かれてもなぁ…

べつに生きたいって思わないからとしか言いようがないんだよな

べつに死ぬの怖くないし、
未来に夢も希望もとくに抱いてない。

んー、なんて言ったらいいんだろ。難しい』

うまく伝えられないのがもどかしい

モヤモヤする、このかんじ

けど癪だけどさすが相澤といったところなのか

少しはわたしの気持ちを理解してくれたみたいで

「そうか。まぁでもA組にいれば

いやでも毎日騒がしい。きっと考えも変わってくるぞ」

じゃあ今日はもうゆっくり休め

そう言ってわたしの頭をひと撫でりして

去っていった

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