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絶え間なく過去に押し戻されて ページ15

少し昔の話をしよう。


姉の名前は、百合と云う。


そして、異能を持っている。


これは、私がポートマフィア側の時の話だ。



ー過去ー


「お姉ちゃんは良いよね。異能があって…」


昔から私は平凡な子だった。


だけど、お姉ちゃんは違った。


お姉ちゃんは異能を二つ持っている。


まぁ、世に言う非凡と云う事だ。


百「そうかなぁ?普通だと思うけど…」


長く艶やかな黒髪をくるくると回しながら云う。


嗚呼、全てが羨ましい。


若しかしたら、私がポートマフィアに入ったのも、お姉ちゃんを超える為だったのかも知れない。


「え、嫌味??」


醜い醜い感情を隠し続けて十何年だろう?


容姿端麗、頭脳明晰、それに、強力な異能。


私に無いものを全て持っている。


たまに考えてしまう。




自分の生きてる意味を。


お姉ちゃんだけで充分だ。とたまに思ってしまう。


モブ「七瀬妹。首領から話があるそうだ。今すぐに向かえ。」


七瀬妹…か。


お姉ちゃんは下の名前で呼ばれるのに…


私だって、ちゃんと名前くらいあるのに…


私はネガティブな自分を責めながら、首領の部屋に向かった。







『コンコン』


森「入ってくれ給え。」


「はい、失礼します。」


エ「!…A!遊んで!」


エリス嬢に飛びつかれる。


「あっと…えっと…」


森「エリスちゃん、一寸だけ待ってね?」


エ「えー…分かった…」




「あの…私…」


森「何で呼んだかって??」


「は、はい。」


森「正直云って、君には殺しの才能は無い。」


才能が無い。



グッサリと刃渡り数センチのナイフが刺さったような、感覚に見舞われる。



…クビ、かな?


「………」


森「それでね、エリスちゃんの遊び係をやって欲しいのだよ。」



「へ??」


余りにも、変な命令で、間抜けな声が出る。


あ、遊び係??


森「私もね、一応ポートマフィアの首領だ。
だから、遊び係をやって欲しい。」


「!…喜んで!」


エ「遊んでくれるの??」


「は、はい。」


エ「やった!お絵かきしましょ!」


グイグイと引っ張られる。


森「結構疲れるから頑張ってね」


そう云って首領は部屋を出て行った。


「ふふっ、何をしましょうか??エリス嬢。」


エ「うーん…その前にエリス嬢ってのと、敬語やめて!」


「…分かった!エ、エリスちゃん??」

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雪華 - 貴方の友達yさん» ここへどうぞ! (2018年6月4日 20時) (レス) id: 67a8650f19 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/1 (2018年6月4日 20時) (レス) id: 67a8650f19 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 貴方の友達yさん» え?!ごめん!それ、うちのクラスの清書係が持ってる……と云うか、お話用のホムペ作るから、来て! (2018年6月4日 20時) (レス) id: 67a8650f19 (このIDを非表示/違反報告)
貴方の友達y - 新聞の清書の紙見せてー!(無くしたので) (2018年6月4日 19時) (レス) id: 3028e9bcb7 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - ありがとう!他の方の更新も頑張るね! (2018年5月17日 22時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空ピース | 作成日時:2018年1月3日 10時

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