ああしてこうして ページ6
貴「あーあー・・こんなんじゃまた使えないよー;」
とりあえず縁側の廊下に干しておくことにした。
昼までには乾くといいんだけど・・
今福「あ、A先輩。また新しいお菓子学園長からいただいたんです。」
一緒に食べませんか?
彦四郎がそう言ってくれるので、とりあえず三人で仲良くお茶でもしよう
貴「アング)」
黒木「あーこれ美味しい!」
今福「本当だー!」
貴「・・・うん、確かに美味しいね!」
今福「先輩、もう一つどうぞ」
貴「あ・・・・いや、いいよ」
今福「え?・・・でも」
貴「もう私は腹いっぱいだから、後は二人で食べなさい」
今福「は、はい・・・;」
あー・・また今週きた・・『拒食』の日が・・・・
・
今福「ヒソッ)ねえねえ庄左ヱ門、先輩先週は食堂であんなに食べてたのに、なんでこれっぽちも今日は食べないの?」
黒木「ああ、そうか。彦四郎は知らないのか。・・あのね」
―ここから黒木庄左ヱ門目線―
A先輩は、ずっと前から過食と拒食を繰り返してるんだ
その訳は本人にも聞いてみたけれど、笑ってごまかすだけ
何かつらいことでもあったのかなー・・って、保健室に入っていく後を付けてみたんだけど・・・
障子の隙間から見てみると、A先輩の背中、・・痣だらけだったんだ
保健室の中から聞こえてきた会話では、
「少し・・・サッカーをしていて・・・やりすぎちゃいました^^;」
・・なーんて言ってたけど、僕はちがうと思う
だって、あきらかに痣が集中的につきすぎだ。絶対誰かにやられたに決まってるよ
・・・・おそらく、A先輩は・・・
今福「・・いじめられてる・・・?」
彦四郎が小さく、震えた声で言った
黒木「・・・うん。・・おそらくね」
僕も正確なことは何も言えない
もしかすると、本当にサッカーでつけた跡かもしれない
自分でわざとにつけたのかもしれない
それから・・・
黒木「A先輩を愛す誰かに、つけられたのかも・・・」
今福「・・・愛す・・誰か?・・好きなのに、傷つけるの?」
黒木「うん、詳しいことはよくわからないけど・・・」
僕は話をそこでやめた
聞こえるのは、彦四郎がお茶をすする音と・・・
・
・・・サッカーボールの音だけだった
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りー - 面白いです狂愛が好きなので更新頑張ってください次のお話も楽しみにしてます。 (2020年5月19日 17時) (レス) id: 6afa837dbf (このIDを非表示/違反報告)
葵 - なんかこっちがいじめられてる気がする。 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 6a4116cfed (このIDを非表示/違反報告)
喜八郎Love - 雷蔵こええww (2017年8月30日 14時) (レス) id: fdd786d715 (このIDを非表示/違反報告)
Glc6NWaEBCbEwku(プロフ) - すごい、おもしろいです。更新頑張って下さい! (2017年1月14日 19時) (レス) id: e3f39520a4 (このIDを非表示/違反報告)
かり(プロフ) - 小説面白いです。五年生も狂愛も大好きなので、続きを楽しみに待ってます!更新、頑張ってください!! (2016年8月18日 16時) (レス) id: e457974f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:次屋三乃 | 作成日時:2012年7月13日 17時