ありおか恋愛相談所３

お祝い ページ4

大貴side


慧「……と、まぁいろいろありましたけど、無事に俺たちも付き合うことが出来ました。」


伊野ちゃんの一言で、放課後に保健室に集まったみんなで拍手する。

2人が付き合ったのはつい昨日のことだと。

高木に喝を入れてよかった。
てかあいつ、行動に移すの早いな。




光「まっ、みんなよかったね！」

涼「後は大ちゃんだけだね。」

大「な、なにを！？俺だってそうとなれば彼女の1人や2人ぐらい作れるわっ！」

裕「っていうか大ちゃん。この前、涼介みたいな子がタイプとか言ってたけど、絶対に涼介は渡さないからね。」

大「いやいやいや！！そんな奪うつもりない！」



あらぬ疑いをかけられそうになっているのに、周りのみんなは助けるどころか笑ってて。

おい、幸せなのは分かるけど、ちょっとはフォローしてくれよ！？



ああ見えて裕翔は結構独占欲強いし……。




圭「まぁまぁ、裕翔落ち着いて。」

大「けいとぉぉぉ！ないす！！」

知「ちょっと大貴。僕の圭人に抱きつかないで。離れて。」

大「はい。すいませんっ。」



怖い。みんな怖い。


俺、もう容易くみんなに近寄れねぇじゃん！！



薮「光、そろっと帰るぞ。」

光「え？あ、うんっ」


盛り上がってる中、薮くんと光くんが帰る支度を始めた。


高「なに？今日なんかあんの？」

薮「え？あぁ、これからデート！」

光「おい、言うなって！！」

薮「光からのお誘いで♡」



相変わらずアツアツな2人も羨ましい。

そんな2人を見て、ほかのカップルたちも、
「じゃあ、俺たちもどっか行こっか〜！」 と。




って、ちょっと待て。


俺は置き去り！？





慧「んじゃ、大ちゃんまた明日〜！！」



ヒラヒラとみんなして俺に手を振る。



ゾロゾロと保健室を出ていって、あっという間に一人ぼっち。



みんな……ひでぇじゃねぇか。






しょうがなく、俺も仕事をささっと終えて、帰る準備。




その時何となく携帯を見ると、沢山のメッセージが届いていた。



それぞれのカップルからの、感謝の言葉と何故かツーショット写真。

いやいやツーショット写真は余計だろ。
嫌味かっつーの！




大「幸せそうで、何よりですよ。」



でも、みんなの幸せが、俺の幸せだったりする。


これからも、みんなの相談、聞いていきます。

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