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ページ25

伊野尾side



「伊野尾せーんせっ!」


授業終わり、教卓で授業の後片付けをしていたら、女子たちがいつものように俺の周りを囲いだした。


「おー、どうしたのぉ?」


女子高生っていいなぁ、ピチピチしてる。




「伊野尾せんせって彼女いないのー?」

集まってる女子たちの中でも1番化粧の濃いような女子がそう聞いてきた。


「んー、いないかなぁ」

曖昧な返事をすると、え〜ほんと〜??なんて期待混じりの声を次々にあげる。

みんな声高ぇな…耳がキーンってするわ。


その後も、5分ぐらい恋愛トークを女子達としてたら、ある女子生徒がキラッキラの目で廊下を指さしていた。


「高木せんせいだ!!」


その子の声で、注目は一気に高木に集まる。


うお、すげぇ。



廊下で、これまた隣のクラスの女子達に囲まれている高木。



相変わらずモテるな……。


知らずのうちに、ズキンッと痛む心は知らんぷり。



「高木せんせいってカッコイイよねー!ね、伊野尾せんせもそう思うでしょ!?」


俺に同意を求めてどうするんだ。

心の中で毒吐くけど、その気持ちの隣で、女子達に激しく同意してる自分もいる。

ホント、我ながらややこしい。



___________



「俺さ、高木のこと、取られたくない」

保険室。


ほうほう、と頷いてる大ちゃん。


「なんでまたそんな急に?」

「あの面食いの女子生徒たちは、案外本気で高木を狙ってるらしい。」



あの時の女子達との恋愛トークの時、また化粧濃い系女子が、急に声のボリュームを下げて、真剣な顔になる。


『隣のクラスの及川ちゃんって子、この前高木せんせいに告白したらしいよ!』


こしょこしょっと、そして、さらっと伝えられたその内容は、俺にしてみれば結構、相当重要なことで、まさかこんなに女子たちが本気だとは思ってもみなかった。




「伊野ちゃん、今更気付いたの?」

呑気に言う大ちゃんは、このことを前から知っていた模様。


「早く言えよ、おれ、出遅れた……」


肩を落とす俺。

あー俺、本気でアイツのこと好きなのかなぁ。


そろそろホントの気持ちへの知らんぷりも潮時だ。



「はぁ……伊野ちゃん、出遅れたなら、それを全部取り戻せばいい。伝え遅れた分、伝えまくればいい!!」


俺の右肩に手を置いて、ニカッとハニカミ、グーポーズ。

うん、さすが大ちゃんキマってる。



そうとなれば、、
おっしゃ、今から行ってくる!!!





____たかきー!!好きだぁー!

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泣かせて見せよう - 早く続きみたいです!けとちねもっとみたいです! (2018年12月1日 23時) (レス) id: fe12f049fc (このIDを非表示/違反報告)
夕焼け - 続き早く読みたいです! (2017年5月1日 17時) (レス) id: d6828c72d6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうぱち(プロフ) - やぶひかLoveさん» コメントありがとうございます♪他のペアもどんどん書いていきます!! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 06fe3de9b1 (このIDを非表示/違反報告)
やぶひかLove - ゆとやまの出会い!…素敵ですね。あぁ、素敵ですね。笑 他のカップルの過去も知りたいです!続きが気になります! (2016年11月26日 8時) (レス) id: c5bd122c69 (このIDを非表示/違反報告)
りょうぱち(プロフ) - やぶひかLoveさん» ありがとうございます!!!やぶひか大好きです、はい!(笑)続き頑張ります♪ (2016年11月5日 22時) (レス) id: c2f6555a36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りょうぱち | 作成日時:2016年10月18日 19時

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