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*
それは、一瞬の事だった。
唇を噛んだまま、動かないでいた山田くんが、突然俺の胸に飛び込んできた。
胸元の服をぎゅうっと掴み、おでこを俺の胸に当て、すぅ…っと息を吸うのが分かった。
「中島くん…、これ以上、、好きにさせないで…っ！」
何を言われているのか、頭が理解できない。
思考が停止して、何が何だか分からない。
「デビューの時から来てくれてた中島くんのこと、ずっとカッコイイって思ってた。でも、俺はアイドルで、中島くんはファン。近付きたかったのに、1歩踏み出せなかったの…、でも、やっと巡ってきたチャンスで、、、でも友達で我慢しようと思ったのに全然ダメ……！だって、中島くん、カッコよすぎるんだもん…！！」
先程の有岡くんには及ばないが、俺に口を挟む隙も与えず、胸の内を晒してくれる山田くん。
先程の言葉と、今の話の内容を整理すると…、
山田くんは、俺の事が……好き…？
「おれ、、どうすればいいの…？中島くんへの好きが、、もう、いっぱいなんだよ…！」
ハートの矢で、心臓を撃ち抜かれるって、本当にあるんだ…。
山田くんによって撃ち抜かれた心臓は、バクバクと高鳴って止まらない。
相当勇気を出したのだろう。
俺の胸に縋って、小さく震えているこの可愛い天使に、俺も思いを伝えなければならない。
「山田くん、、もう分かってると思うけど、俺はあなたのファンだ。山田くんのことが、大好きなんだよ。」
胸の中の山田くんが、一瞬息を呑んだ気がした。
「アイドルとファンの関係を、超えてはならないかもしれない。でも、山田くんが俺の事を少しでも好きでいてくれるなら、俺は山田くんの愛を全力で受け止めたいと思うよ。」
涙が溜まった目を潤ませながら、山田くんが顔を上げた。
「中島くん…、」
「山田くん、俺と、付き合ってくれますか…？」
今度は確実に、山田くんは息を呑んだ。
そして、
「もちろん…っ、！」
ぎゅうっ、と思っきり俺に抱き着き、そう言った。
「中島くん、大好き…っ！」
アイドルとファン。
男と男。
俺達にはこれからも、色んな壁が待ち受けているだろう。
でも、長い間お互いに思い続けてきたんだ。
2人なら、超えていける…よね？
Fin.
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もも(プロフ) - もう何度読んだかわかんないくらい読みましたけど、アタシも噂のふたりを観察したいし会話を盗み聞きしたい〜！！！どのゆとやまちゃんも最高に可愛かったです (2019年12月12日 10時) (
レス) id: 1da0e85042 (このIDを非表示/違反報告)
りょうぱち(プロフ) - あいさん» ありがとうございます〜！陽キャな2人を書けて良かったです！ (2019年9月29日 22時) (レス) id: 73438a5746 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 陽キャゆとやま最高です！！りょうぱちさんのゆとやま大好きです！ (2019年9月29日 12時) (レス) id: e3aa8eb60d (このIDを非表示/違反報告)
りょうぱち(プロフ) - 山受け信者さん» こちらこそ、リクエストありがとうございます！ (2019年2月16日 17時) (レス) id: 73438a5746 (このIDを非表示/違反報告)
りょうぱち(プロフ) - 山受け信者さん» コメントありがとうございます^^*リクエストなさってくれるなら是非とも書かせていただきます！ちょうど次のお話何にしようか悩んでいたところなので…！笑 いつもありがとうございます^^* (2019年1月19日 23時) (レス) id: 9cecffa59a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りょうぱち | 作成日時：2018年12月21日 19時
