君と僕は恋する運命。

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*


「っ〜〜〜！！」



な、何なの…この人…！！


「山田ー、マネが呼んでたぞー…って、山田？」


俺を、殺す気なのか…！？


「おいっ！おーい！やまだー！」


顔だけじゃなくて、中身までイケメンだなんて！俺もう…本気で、、


「好きになっちゃうよ…、、」


「やまだ！！！」


「はっ…！だ、大ちゃん…！」


昨日俺を助けてくれた中島くんからのメッセージ画面を見つめ、ボーッとしてしまっていたらしい。

同じアイドルグループのメンバーの大ちゃんから声をかけられていたのに気付き、はっと我に返る。


「ったくー、今日朝からそんな調子じゃねぇか山田！」

「うぅ…だって聞いてよ！！昨日、いつもイベントに来てくれるイケメンくんと会ってさ！」

「え？あの、山田がいつもカッコイイカッコイイって言ってる奴か？」

「そ、そう！！俺、昨日友達と飲んでた帰り道に飲み過ぎて吐きそうになって倒れそうになったところを中島くんが…！」

「あのイケメン、中島って名前なのか！」

「うん！中島裕翔くん！！！」



そうです。かねてからイケメンくんこと中島裕翔くんを認知していた俺。
初めての握手会で、珍しく男性のファンの方がいるなぁ…と思ったら超イケメン。心臓が今までに無いくらいバクバクと音をたてたことを今でも覚えている。

それからというもの、イベントに欠かさずに来てくれる中島くんを無意識に探すようにまでなってしまった俺。



「なに？山田、恋でもしたの？」

「涼介、兄ちゃん達にも教えてみろ」


大ちゃんが大声で騒ぐから、高木くんも薮ちゃんも寄ってきちゃったじゃん！

まぁでもいいや、相談に乗ってもらおう！



「メッセージの返事が来たの…、お礼なんていらない！って言われちゃったけど、、俺絶対にまた会いたいの…！」

「そうは言ってもなぁ…なかなかスケジュールだって合わなそうじゃねぇか？」

「俺も中島くんに会ってみたい…！」

「あっ、あれは！2週間後のコンサート！中島くんに来るか聞いてみろよ！もし来るんだったら、楽屋まで来てもらえば！」

「お〜！薮ちゃんナイスアイデア！」


ガヤガヤと3人で話を進めちゃうけど、、次のコンサートか…来てくれるのかな…。
薮ちゃんの案、いいかもしれない…！



『ありがとう、中島くんって本当に優しいね！でも、どうしてもお礼がしたいの…。中島くんって2週間後のコンサートって来ますか？』


よし、届け！！
中島くんが次のコンサート来ますように…！

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