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朝練が終わり、着替えのため部室へ入った。
早く着替えてゲームがしたい…
「で、どうよ今朝の様子は」
汗で濡れたTシャツを脱ぐと、隣で同じくTシャツを脱いでいたクロが言った。
「誰の」
「察しろ」
「ヤダ」
「まあAのことだから、淡々としてたんだろ。…実はちょっと落ち込んでる?」
「別に」
「沢尻エ●カかテメーは」←
別に落ち込んでない。
一言でもお祝いの言葉を貰えただけで良い。
誕生日だからプレゼントが欲しいとか、お祝いしてほしいとか、俺はそういう欲があまりない方だと思う。
だけど、誕生日を覚えててくれて____誰から聞いたか知らないけど、どうせクロが勝手に教えたんだろう___さらに一言でもお祝いしてくれた事実が何より嬉しかった。
彼女が淡々とものを言うのはいつものことだ。
特に気にならない。
「ま、誕生日教えたのに忘れられてた黒尾よりはマシだよな」
「夜久くん、去年の瘡蓋剥がさないでくれますか」
「そうなんスか?オツですね黒尾さん」
「放課後覚えとけよリエーフ」
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ヤマダノオロチ(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(^_^) (2017年4月2日 21時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 研磨が可愛かった! (2017年4月2日 20時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダノオロチ | 作成日時:2016年10月16日 12時