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＊不破諫＊
A.I.M.S.隊長・不破諫の昼休憩はいつも決まって彼女の一言から始まる。
「イサム先輩っ、一緒にご飯食べましょ」
「おう」
彼女＿＿AAは不破と同じ高校の後輩で、とある事件をキッカケに彼へ多大なるリスペクトを向けることになったという。
その辺の詳しい事情は不明だが、こんな危険が伴う組織にまで追っかけてきてしまうのだから、彼女にとって相当な事だったのだろう。
不破も最初こそ彼女の熱い尊敬とそこから来る言動を煙たがっていたが、今はすっかり絆されてしまったらしい。
「最近、唯阿さんと連絡とってます？」
「いや。全くだ」
「えっ、そうなんですか？」
「何で驚くんだよ」
「お二人ってだいぶ仲良いように見えてたんで」
「はぁ？」
不快そうに眉根を寄せた不破は、唐揚げに伸ばしていた箸を止めた。
「仲良いわけあるかよ。アイツと飯なんか一緒に食ったこと無えし」
Aは白米と一緒に彼の言葉を咀嚼した。そして飲み込むと、ニヤニヤしながら言う。
「つまり、私と先輩は仲良しってことでいいんスね？」
「
「………イサム先輩って、やっぱ少し天然ですよね」
「そんなことねえだろ」
互いに疑問符を浮かべた両者の目が一瞬ばっちりと合ったが、2人ともさっと視線を弁当に移して食べるのを再開した。
最後に残しておいた唐揚げを食べた不破が、「そういやお前、」と思い出したように口を開く。
「いい加減その先輩呼びやめろ。20代も後半だろ」
「えー、先輩は先輩じゃないですか。それにまだ24なんでギリ前半です」
「屁理屈言うな」
「イサムさん、とか夫婦みたいで恥ずかしい」
「別に夫婦みたいでいいだろうが」
「グフッ！？」
危うく出汁巻き卵を飛ばしそうになったAは、更にそれを喉に詰まらせたようで、慌てて茶を流し込む。
そして涙目で目の前の爆弾魔を見ると、いつもと変わらぬ様子でプリンのアルミ蓋を開けていた。
「何言ってんですか！？」
「俺はお前のこと好きだし、何も問題ねーだろ」
彼は視線をプリンからAへ戻し、真剣な声音で言った。
「お前も、俺のこと好きになれよ」
口を半開きにしたまま数回瞬き。やがて顔を真っ赤にしたAは、「はあ〜？！」と驚愕と衝撃を声に出す。
「とっくに好きだし！！」
「おう。とっくに知ってる」
「〜〜っ……もう嫌い！」
「俺は好きだ」
「ちょっと1回黙って！！？」
こうして2人の昼休憩は更に賑やかになっていくのだった。
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ゆのみ(プロフ) - 蒼空さん» 遅くなってすみませんでした！そう言っていただけて安心しました……(泣) (2021年2月25日 23時) (
レス) id: 20ed7c05bd (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - リクエスト答えていただきありがとうございました！いやもう最高です……！表現がおしゃれだし神がかってて本当にキュンキュンします…。 (2021年2月25日 22時) (レス) id: 9ca5b9580d (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - しゃんはいさん» こちらこそありがとうございました！そんな褒め方されたら泣きます(T_T)これからもよろしくお願いします！ (2021年1月12日 15時) (レス) id: 20ed7c05bd (このIDを非表示/違反報告)
しゃんはい(プロフ) - リクエストに答えてくださってありがとうございました！ゆのみさんのお話はリアルさの中にあるきゅんという感じですごく大好きです！！ (2021年1月12日 8時) (レス) id: 4db072daa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - さくらさん» 初めまして。少しお待たせしてしまうかもしれませんが、ぜひ書かせていただきます！ありがとうございます！ (2021年1月9日 23時) (レス) id: 20ed7c05bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆのみ | 作成日時：2019年12月29日 0時
