何なんだ32 ページ35
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「おいA、浮気とはどういう事だ」
『その考えこそどういうことですか』
到着早々わけのわからないことを言い出す我らが主将さん。
浮気ってなんだよホントに。
「仲良くなれたみたいだね。良かった」
「Aが楽しそうで見てて和むな!」
副主将・海さんと夜久さんは今日も無自覚に他人を惚れさせる。
罪人な…←
「Aさんダメですよ!Aさんは音駒のです!」
「え?!…Aさん…転校…?」
「そんなッッ…!!!」
『犬岡と芝山ちゃん落ち着いて?!』
何騒いでんの?馬鹿かよリエーフ!
「俺らのとこに居てくださいよ!」
『ハイハイ、何処にも行かないから騒ぎ立てるな。いらん誤解を招く』
捉え方によっては変な方向に話が進むよ、コレ。
一応言っておくけど、僕マネージャーだからね。
「……A…」
『次はだ……え?福?!!』
福が…福が僕の名前を呼んでいる…だと?!!
「ど、どうした福永…!!」
虎もこの驚きようだ。
『な、何?』
「……寄り道、しすぎ」
「……は?」
虎が間抜けな声を上げると、福はフイッとそっぽを向いてしまった。
『うん…とりあえずゴメンナサイ』
「…何だったんだ……」
とりあえず謝っておく。
うん、まぁ寄り道はよろしくないよね。
寄り道っていうより捕まったって言い方の方がしっくりくるかな()
「…A、籠持つ」
『わぁ、デジャヴ』←
「いいから、」
グイ、と強引に取ってベンチ横へ運んでくれた。
『ありがとーごぜーやす』
「何それ…」
研磨が少し笑った。
「はーい、イチャイチャしなーい」
『イチャイチャしてません』
「クロうるさい」
「ねぇ!後輩が冷たい!」
何だかんだ言いながらも、みんな仲がいい。
此処はそういう場所だ。
『…ふ…はははっ』
「…Aさん?何笑ってるンスか?」
『いや…何か楽しいなーって』
優しく笑うAの周りで、音駒バレー部の面々も自然に柔らかな表情になっていた。
「よっしゃ、今日も頑張りますか!」
「「「オオースっ!」」」
end.
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ヤマダノオロチ(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます!更新サボらないよう頑張ります(( (2016年5月8日 19時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 面白いですね!早く続きが見たいです!更新頑張ってください^^ (2016年5月8日 17時) (レス) id: ff4f5476f8 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 緋美さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年3月27日 18時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
緋美(プロフ) - いえいえこちらこそ理解出来ておらずごめんなさいっ(><)なんとなくわかりました。作品自体すごく面白くて好きです!これからも頑張ってくださいっ! (2016年3月27日 18時) (レス) id: 1e404dd089 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 緋美さん» 花巻さんの「いーよ(ry」の一言で木兎さんが満足して会話から離脱したので(食堂を出てったので)やらざるを得なくなった…みたいな()んー、わかりずらすぎてゴメンナサイ! (2016年3月26日 23時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダノオロチ | 作成日時:2016年2月29日 0時