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何なんだ27 ページ29

孤爪side


体育館に着くと、開きっぱなしの扉から人が出てきた。




「…あ」


「赤葦…」




どうやら翔陽が言っていたことは本当だったようだ。



「……」

「……」



足を止めた2人の間に、沈黙が流れる。



「…孤爪、」


その沈黙を赤葦が破る。



「何?」


「Aが俺や孤爪をどう思ってるか知らないけど__」







「__あんまりウカウカしてると、俺がさっさともらってくから」




それだけ言うと、赤葦は去っていってしまった。



「……俺がもらってく…か」




顔を上げて体育館の中を覗けば、うずくまって何かブツブツと唱えているA。



『………だって…まさかあの赤葦がさ…』


「…あの赤葦が…何…?」



歩み寄って話しかけると想像を超えたビックリ具合で驚いた。



「…何その幽霊でも見たような反応」



そんなことより、もっと大事なことがある。






「朝の…あの事なんだけど…」






「…嫌、だった…?!」



いや、そうじゃないだろ、何聞いてるんだよ俺…!



『…へ?』


質問の意味がわからない、と言わんばかりに俺を見つめてくるA。





「…聞かなかったことにs『正直恥ずかしすぎて燃えるかと思った……』



俺の言葉を遮ってAが言った。



『嫌だ、っていうより恥ずかしすぎたわマジで…』


あの時の状況を思い出したのかAは赤くなった。



「……俺も、すごい恥ずかしかった…」



「だけど、ちょっとクロに感謝してる」



『え?何で?!』



言わなきゃダメだ。

ずっと隠してた、この気持ち。






「俺、Aのこと好きだから…!だから…その…」







『…はァ…しまんないなぁ。もう』

「…え?」



顔を上げると可笑しそうにクスクス笑うA。




『もっとカッコよく言ってよ』






「…好きです…!」

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ヤマダノオロチ(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます!更新サボらないよう頑張ります(( (2016年5月8日 19時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 面白いですね!早く続きが見たいです!更新頑張ってください^^ (2016年5月8日 17時) (レス) id: ff4f5476f8 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 緋美さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年3月27日 18時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
緋美(プロフ) - いえいえこちらこそ理解出来ておらずごめんなさいっ(><)なんとなくわかりました。作品自体すごく面白くて好きです!これからも頑張ってくださいっ! (2016年3月27日 18時) (レス) id: 1e404dd089 (このIDを非表示/違反報告)
ヤマダノオロチ(プロフ) - 緋美さん» 花巻さんの「いーよ(ry」の一言で木兎さんが満足して会話から離脱したので(食堂を出てったので)やらざるを得なくなった…みたいな()んー、わかりずらすぎてゴメンナサイ! (2016年3月26日 23時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤマダノオロチ | 作成日時:2016年2月29日 0時

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