誰よりもあなたが (yt × ym) (ページ6)

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Yuto

トイレに行ってレッスン室に戻ると、メンバーはみんな帰っていて。

鏡の前ではやまが必死に踊っていた。

裕｢…インタビューは？｣

涼｢っ！…裕翔、まだ帰ってなかったんだ｣

裕｢やまこそ。雑誌のインタビューなんて本当はないくせに(笑)｣

涼｢…バレた？(笑)｣

裕｢バレるわ(笑)｣

涼｢さすが裕翔だな(笑)…でも、俺ちょっと残ってくわ｣

裕｢でも…明日も朝から忙しいんじゃ…｣

涼｢みんなに迷惑かけられないだろ？(笑)俺、全然振り入れの時参加出来なかったしさ。追いつかないと｣

そうだった。やまはそういう奴だった。

みんなに隠れて、努力して。

みんなに心配も迷惑もかけないようにって。

俺は…そんなやまだから惚れたんだ。

裕｢…俺も残ろっかな～｣

涼｢は？いや、裕翔は帰ったほうがいいよ。裕翔も忙しいんだからさ…｣

裕｢じゃあ、やまも一緒に連れて帰る｣

ポカンとしているやまに、思わず笑ってしまう。

裕｢…ふふっ、冗談(笑)やまが残るからとかじゃなくて、俺も今回やばいの、ダンス(笑)｣

本当はやまが残るからだけどね…。

涼｢そっか(笑)んじゃ、一緒にやろ！｣

君の、その笑顔が好き。