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Ryosuke
俺が初めて自分の気持ちをメンバーに打ち明けたのは、高校を卒業して半年くらい経った時だった。
マネージャーから言われた、俺のソロデビュー。
普通なら喜ぶこと。19歳でソロデビューなんて、普通はやらせてもらえない。
でも、その時の俺はもういっぱいいっぱいで。
"今入ってる仕事が全部終わったら、辞めさせて下さい"
ポロッとこぼれるように放ったその一言に、マネージャーは驚きを隠せていなかった。
何かを言おうとしていたけど、俺のその表情を見て、言葉を飲み込んでいた。
俺のソロデビューの話は一旦保留になった。
色んなことを背負い込んだ俺は、とうとうメンバーの前でも疲れた顔をするようになってしまった。
体調が悪いのかとメンバーは心配してくれたけど、そんな優しい気持ちすら俺には嘘に思えた。
本当はそんなこと思ってないんだろ？早く倒れろって思ってるくせに。
被害妄想にも程があるけど、その時の俺はそういう考え方しかできなくて。
そんなある日だった。
大｢山田、このあとあいてる？｣
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作者名：saya | 作成日時：2020年8月9日 1時
