誰よりもあなたが (yt × ym) (ページ17)

今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:67,684 hit

17 ページ17

Ryosuke

デビューが決まった時は夢かと思った。

まさか裕翔と同じグループでデビューできるなんて思ってなかったから。

もちろん、センターは裕翔で、俺はその隣。

それでよかったし、それがよかった。

ずっと裕翔の隣で踊れるんだって思ったら、喜びを隠しきれなくて、思わずニヤついて。

だけど、そんな幸せな時間はすぐに終わった。

2ndシングルのセンターは、裕翔じゃなかった。

センターに指名されたのは、俺。

誰が1番驚いたって、俺が1番驚いた。

だっておかしいだろ…何で俺なんだよ。

そのせいで裕翔と俺の関係はボロボロになった。

喧嘩だって数えきれないくらいした。

俺のこの性格のせいで、売り言葉に買い言葉で口をきかなくなることもあった。

その度に、家で静かに泣いた。

俺は裕翔が大好きなのに、裕翔は俺が大嫌い。

中学生だった俺は、この辛い現実に悩まされた。

俺がセンターにならなければ…。

そんなことを延々と考える日々が続いていた。