昔話(※必読) ページ47
※前回に引き続きytym要素はあまりありません。最後にチラッとあるかもしれません！メインはytcnになります。ライバル、幸せにして、の続きです。
Yuto
裕｢おつかれ〜｣
侑｢早かったんだね。ごめんね、待たせて｣
裕｢ううん、俺もさっき来たとこだから｣
居酒屋の個室で、俺の前に座る知念。
侑｢で？急になに？いきなり呼び出して｣
裕｢あー、うん。知念に聞きたいことがあってさ…｣
侑｢…聞きたいことねぇ。まあ、何となく予想つくけど｣
早速運ばれてきたお酒を飲みながら、知念は俺にまっすぐ視線を向けた。
裕｢この前…知念とやまが一緒に食事に行った時さ、やまが泣きながら俺の家に来たんだよ。何で泣いてるのか聞いても頑なに言ってくれなくて…、知念なら何か知ってるかなってさ…俺が何かやまを不安にさせちゃったのかなって…｣
もしやまが俺の行動で不安になってボロボロに泣いてたのだとしたら、このままやまに会いに行って、沢山愛を伝えてあげたい。
侑｢…涼介、ゆーてぃーに言わなかったんだ｣
裕｢うん｣
侑｢そっかぁ…。ゆーてぃーさ、これ聞いても僕とか涼介に対して態度変えないでね？｣
裕｢？変えないよ。てかそんなマズいことなの？｣
侑｢マズいことだね。…僕がゆーてぃーのことずっと好きだったって話だから｣
俺を試すような目で口角を上げる知念に、俺は戸惑うしかなかった。
裕｢は…(笑)冗談だろ…？｣
侑｢冗談じゃないって言ったら？｣
俺の方に身を乗り出して微笑む知念は楽しそうだ。
侑｢…はぁ。申し訳ないけどほんとだよ。僕、ずっとゆーてぃーのこと好きだったの。初めて会った時から、ずーっとね。涼介に夢中で知らなかったでしょ？｣
裕｢…うん、ごめん｣
侑｢別に謝ってほしいわけじゃない。ただ、僕が長年の片想いを捨てて、次に行くための区切りをつけたんだよ…涼介に正直に話して｣
お酒をもうひと口飲むと、知念は切なく笑った。
侑｢でも、やっぱり家でも泣いちゃったか…涼介優しいからなぁ｣
裕｢あの…知念は今でも俺のこと…｣
侑｢は？自惚れないでよね。次に行くための区切りって言ったでしょ｣
裕｢あ、そっか…｣
侑｢おかげさまで、今は新しい恋人とラブラブだよ。あ、そういえばゆーてぃーに会うなら宣言してこいって言われたんだった｣
裕｢宣言？｣
侑｢僕、健人と付き合ってるの。中島健人と｣
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作者名：saya | 作成日時：2020年8月9日 0時
