君よりも、俺のほうが2 (yt×ym) (ページ45)

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Yuri

健｢はい、どうぞ｣

侑｢ありがとう…｣

健人の家のソファーに座って昔のことを思い出してたら、温かいココアを出してくれた。

健｢…で、何かあったの？｣

侑｢…なんで？｣

健｢何かあったって顔してる｣

侑｢ふふ…健人には全部お見通しだね？｣

呆れたように笑ってみせると、健人は切なく笑った。

健｢まあ…知念くんのことなら…ね、(笑)｣

僕がゆーてぃーへの気持ちを健人に話してから、健人は僕に対して" 好き " だとか " 付き合ってほしい "だとかを言わなくなった。

本当にただ、定期的に僕と遊んで、話を聞いてくれるだけで。

侑｢…健人はさ、まだ僕のことが好き？｣

一瞬目を見開いた健人は、すぐに優しい顔になった。

健｢うん…好きだよ。前よりも今の方が好き。毎日毎日、知念くんをより好きになるんだ｣

僕の頭を撫でながらそんなことを言うから、段々と顔が赤くなるのが分かる。

健｢知念くんが1人で抱え込むのは嫌だからさ。なんでも俺に話して？｣

どこまでも…どこまでも優しいな、健人は。

侑｢あのね…、涼介に話したの。ゆーてぃーのことが好きだったって｣

健｢えっ、…だ、だって山田くんは…っ｣

侑｢うん。…泣かせちゃった。涼介、ただでさえすぐ不安になったり泣き虫なのに、変に強がるから。僕には優しいし、何でも頼み事は聞いてくれるけど…やっぱりゆーてぃーは譲れないみたい｣

健人は何も言わない。僕が涼介に打ち明けるなんて思わなかったんだろう。

侑｢涼介に話したのは、僕自身がちゃんと区切りをつけるため。ゆーてぃーのことは好きだったけど、涼介とゆーてぃーが幸せそうにしてるのを見るのも好きなの。もうそんなに見てても辛くなくてさ…｣

健｢そんな…好きなら別に無理しなくても…、｣

侑｢無理してないよ。涼介にもちゃんと言ったんだ。僕はもう、次に行くから安心してって｣

健｢は…？つぎ…って…、ちょっとまってよ…｣

健人の声が低くなった。不思議に思って横を見ると、今まで見たことないくらい怖い顔をした健人が僕を見ていた。