君よりも、俺のほうが2 (yt×ym) (ページ15)

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Yuto

ガチャ…ドタドタドタ…、

裕｢？…うわ、やま？｣

リビングで本を読んでいたら、玄関のドアが開く音がして、不審に思ってソファーから立ったら小さな体が俺に抱きついてきた。

今日は家に来る予定ではなかったし、来る時は必ず連絡してくれるのにな…。

裕｢どうしたの…？何かあった？｣

ぎゅーっと抱きつく体を抱きしめて頭を撫でると、微かに震えている恋人。

ただ事ではないと思い、顔を見るために体を離す。

裕｢やま！？どうしたの！？｣

涼｢っ、ｸﾞｽ…ゆうと、…、｣

今までにないくらい泣いている恋人に、動揺を隠せない。

裕｢今日知念とご飯行ってたんだよね？知念と喧嘩でもした？｣

涼｢ちが、ちがうの…っ、ちね、は…なんも悪くない…、おれが、おれがっ…うぅ…｣

裕｢やまが何か、知念に嫌なこと言っちゃったの？｣

涼｢そ、じゃなくて…、うぅ…ゆ、と…っ、｣

裕｢ん、？｣

涼｢ずっ、と…、おれといて…っ、おれのこと…すきでいて…、だれのとこにも…いかな…で…、｣

裕｢…、うん、行かないよ。俺には涼介だけだから。ね？泣かないの｣

涼｢うぅ、…おれ、ゆうとがいないと…っ、｣

裕｢うん、分かったから。ほら、もう遅いから寝よ？お風呂明日入ればいいからさ…｣

なんでやまが泣いてるか分からなかったけど、これだけ聞いても言わないということは、多分彼の中で何かしらの理由があるんだろう。

俺が不安にさせちゃったということなら、俺はやまが落ち着くまで傍にいようと思った。

まだグズグズしているやまの服を楽にしてあげて、ベッドに寝かせると、お酒も入っていたからかすぐに眠りについた。

…今度知念に聞いてみるかな～。

目尻の涙を拭ってあげて、毛布を肩までかけてあげて、腕の中におさめて、俺も眠りについた。