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Ryosuke
涼「あ…」
下校の時、昇降口で裕翔くんに会った。
涼「裕翔くん…あの…、」
裕「…、」
精一杯勇気を振り絞って声をかけると、何もなかったかのように無視されてしまった。
涼「ま、まって…!まってくださ…!」
思いっきり制服の裾を引っ張ると、根負けしたのか振り向いてくれた。
裕「…なんだ」
涼「あ…の…っ、ち、知念たちから聞きました…、関わらないのが僕のためって言ってたって…あの、松村さんのことだったら、僕は気にしてないし…、だから、その…、さ、避けないで…ください…」
緊張しすぎて、前みたいに敬語になってしまう。
裕翔くんの深いため息が聞こえた。
裕「…俺が、気にしてんだ。嫌いになったとかじゃない」
涼「ゆうとく…っ、」
裕「だけど、離れた方がいい。今度こそ全部、忘れていいから」
裕翔くんは驚くほど悲しい顔で、そして優しい声でそう言った。
もう何も考えられないまま、圭人くんとの約束の場所に向かった。
圭「あ、山ちゃーん!こっちこっちー!」
圭人くんの元気な声が聞こえるけど…。
圭「…山ちゃん…?なんで泣いて…、」
裕翔くんに何かを伝えたくて。
でも、何を言えばいいのか分からなくて。
まとまらない感情の中で、不意に伊野ちゃんの言葉を思い出した。
慧 "気付かないまま終わることだってあるだろうしね"
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光くん、お誕生日おめでとうございます!
30歳、素敵な1年になりますように!
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saya(プロフ) - らん。さん» らん様に読んでいただけて幸いです!素敵なリクエストありがとうございました涙 (2021年3月4日 1時) (レス) id: 2931426edd (このIDを非表示/違反報告)
らん。(プロフ) - sayaさん» こちらこそです、、!読みました!すっごくよかったです、、裕翔くんイケメンすぎる。。!何度も読み返します!ありがとうございました!! (2021年2月28日 8時) (レス) id: fdf3240231 (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - らん。さん» 早速フォロリクありがとうございます!ぜひ読んでいただきたい涙 (2021年2月27日 19時) (レス) id: 2931426edd (このIDを非表示/違反報告)
らん。(プロフ) - 返信ありがとうございます!そうとは知らず、コメントしてしまってすみませんでした。Twitterの方でフォロリク送ります!書いていただいてありがとうございます!! (2021年2月27日 15時) (レス) id: fdf3240231 (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - らん。さん» らん様!コメントありがとうございます。実は頂いたリクエストの方は既にTwitterにて番外編を書かせていただいております┏●こちらでもそちらを更新予定ですが、もし先に読みたいということであれば、Twitterの方にフォロリク送ってくださるとありがたいです…! (2021年2月27日 14時) (レス) id: 2931426edd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya | 作成日時:2020年11月21日 0時