幼 馴 染 み は あ い ど る 。 (Ryosuke.Y)

#034 ページ34

your side





「へっ？

い、いま何て言った？」








一瞬、時が止まった様に感じた。








2人の間に流れる沈黙








時計の針の音だけが



室内に響き渡る。








涼「やっ…その…」








しばらくひとりで



もごもごと喋っていた涼介は、








突然何かを決心したかのように



ゆっくりと私の目を見つめる。









涼「俺は…ずっと、Aのことが…

すき…だった…から…」









.









は？？？













.









同じことを何度言われたって



理解できない









すき？









すきってなに？









誰が？誰を？









え？え？え？









もう私の頭はパニック状態。









「どうしちゃったの…？急に…、

最近涼介おかしいよ…

何かあったの…？」









だって、だって、



今まで散々私を無視して、怒ってばっかで、








そりゃ昔は『結婚しようね』



って約束し合ったくらい仲良かったけど、



一緒に住むようになってからは



全然そんな態度じゃなかったし…









突然すぎて意味分かんない…









涼「何もないよ、

ただ素直になってみようと思っただけ。」









涼介の顔を盗み見ると



耳まで真っ赤に染まっていて



急に現実味が増す。









「そっ、そんなこと言われたって…

私どうしたらいいか…分かんないし…」








今までこれといった恋愛経験なんてなく、



『告白』っていうシチュエーションだけでも、



対応に困ってしまうのに、








ましてや涼介なんて…



もう、わけが分からない









.

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