幼 馴 染 み は あ い ど る 。 (Ryosuke.Y)

#014 ページ14

your side





-次の日曜日-








ちょっと背伸びした衣服に身を包み、



コテでくるくると丁寧に髪を巻いていく。



メイクだって、いつもより頑張った。








淡い色のマニキュアを塗って、



不慣れなヒールに靴擦れを起こさぬよう



あらかじめ絆創膏を張れば完璧









午後から仕事の涼介は



まだ寝室でぐっすり眠っている








『朝ごはん冷蔵庫の中にあるから温めて食べてね。』








テーブルに書き置きを残し、



玄関のドアノブに手をかける。









涼「どこ行くんだよ、」








見れば、さっきまで小さな吐息を立てて眠っていた



涼介が立っている。








いつの間に起きてきたのだろう、








「ちょっと出かけるだけだよ」





涼「は？おまえ男でもできたの？」








いつもとは明らかに違う装いの私を



冷ややかな目で見下ろす。








「違うよ、友達、

じゃあ、もう行くから」









これ以上留まれば



涼介に対する罪悪感が芽生えてしまいそうだった









エントランスを通り抜けて



マンションの裏口から出ると



既に中島さんの車が止まっていた









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