愛されすぎて困ってます

出会い ページ7

｢ねぇAっていつから俺の事好きなの、｣






｢え？｣






晩ご飯を作っていて、いきなりキッチンに来た祐希に、飲み物取りに来たのかな、とか思いながら料理を続けているとあの質問だ




危うく手を切りそうになった






｢だぁからぁ｣






俺のこといつから好きなの、



と、期待してみたけどやっぱり質問の内容は一緒で






｢いつから、って｣






そんな事言われてもわからない、



えぇ、祐希と会ったのはいつだっけ、




初めて話した時いつだっけ、





あぁ、多分委員会が一緒で話すようになったんだ






｢思い出した？｣






｢多分、祐希に話しかけられた時、かな｣





｢は？｣




｢え？｣






｢ん？｣






え、





｢はい？｣






アホみたいな会話を続けて







｢そうなの？｣





って祐希が言うから



｢そうなの、｣







もういいかな、と思って包丁を手を向けると




手をつかまれて








｢まだ、終わってないから、｣





｢あ、はい｣







包丁を手に取るのはやめて、また考える






いつって言われてもなぁ







｢委員会決めた時だから入学してちょっとじゃない？｣





祐希からしたら入学してちょっとだよね、





｢ふーん｣





自分から知りたがってたくせに言ったら満更でもない反応






｢どんなので好きって言って欲しかったの？｣





って聞くと






｢んーバレーしてる姿に好きになったとか？｣





とか言うもんだから







｢私祐希から言われるまで祐希がバレーしてるって知らなかったよ｣






｢知ってる。俺学校で散々噂になってたのに知らない、って言われてショックだったんだもん｣






あの時はマジで寝れなかった、とかいう祐希に







｢え、そうなの、ごめんね｣






って謝ってみる






｢ホントだよ｣






ベッーて舌を出してくる祐希はまぁ無視して、






｢祐希は？｣







って聞くとげっ、顔して






｢言ったら笑われるから嫌だ｣





って言って逃げようとする祐希









｢えぇ言ってよ｣




｢笑わない？｣



｢笑わない｣



｢絶対？｣



｢うん、絶対｣

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