* き っ と ま だ *【派生作品】

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その翌日、母と荷物を持って車に揺られていました。走馬灯のように過ぎて行く景色は、心なしかだんだん天候が悪くなっていった気がしました。

「着いたわよ」

突然、景色が流れていくのが止まり、ごく普通の一軒家の前で車は止まりました。
そのまま母に連れられ、家の前には昨日会った父と私より幾分か小さい、いたずらっ子のような顔をした男の子がいました。
誰だろう、と不思議に思っていると父はそれに気がついたのか、微笑みながら答えてくれました。

「この子は藍、って言うんだ。翼ちゃんの弟だよ」

後に聞くと、父も再婚のみで、藍は前の結婚相手との子供だったらしいです。
そして、新しい生活は始まりました。


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この話はこれで完結だ。一応、これを一章、このあとを二章として曲を作る予定になっている。
この話の題名、「新しい暮らし」。これを基盤に作詞する。
これから始まる長い作業にため息を付きながら私は紙へと向き合った。

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