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阿部side
A「すみません、
手繋いでたら飲み物とか
飲めないですよね」
そう言って彼女は俺の手を
離そうとした。
「ううん。大丈夫。飲み物もうないから。
ずっと握ってて」
そう言ってギュッと繋ぎ直した。
A「よかった♪」
それから暫くドライブを楽しんで、
さっきより口数が減ってきた彼女を見ると、
眠そうにウトウトしている。
それでも無理に起きていようと頑張ってて
その姿がとんでもなく可愛い。
頭を撫でると
すやすやと寝落ちした。
信号が赤になったタイミングで
体を伸ばして後ろの席から
ブランケットを取り、
そっとかけると気持ちよさそうに
眠った。
やばいな…
こんな可愛い顔されて
俺…理性保てるか？
A「すみません…寝てしまって」
「もうすぐ着くよ。家でよかった？」
A「ありがとうございます！大丈夫です」
「楽しかったね。次は何しよっか。
でもAは大学始まったら忙しくなるかな〜」
A「大学生活緊張するなぁ……」
「すぐ慣れるよ」
A「だといいんですけど…
環境の変化とか苦手で…
大学には阿部先生もう居ないし」
そう言いながら少し不安そうな顔をする彼女。
「大学には居ないけど
何かあったらいつでも連絡して。
相談事とかも何でも言い合おう？」
A「はい！」
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作者名：おこめ | 作成日時：2021年10月18日 14時
