Memories (ページ35)

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「何もないですよ。本当に。
数学やっぱり苦手でやりたくないって
思っちゃって。すみません。甘えてますよね」

阿「そっか。ここの大学良いかなって思って
資料取り寄せたんだけど、今の成績だと
厳しいから、自分でも探してみて？一応渡しとく」

「ありがとうございます…」

阿「あとは何かある？」

「いや、特に…」

阿「受験生っていう自覚も忘れずにね。
厳しいように聞こえるかもしれないけど
後で後悔するのは自分だから」

「はい…」

阿「じゃあ終わろっか。気をつけて」

「ありがとうございました」

受験生としての自覚か。
先生の厳しい言葉も
きっと将来のことを思って言ってくれたんだよね。

それなのに行動しないなんて間違ってる。

_______________

阿「じゃあ明日から夏休みだけど
ハメ外し過ぎないように、
受験勉強も課題もしっかりやってください。
じゃあ終わります」

「先生…！」

阿「どうした？」

「夏休み学校来ても良いですか？
数学教えてほしいです」

阿「うん！もちろん大丈夫だよ。
俺は基本毎日居るから」

「じゃあ明日から来ます！
あと、こないだ先生に紹介してもらった大学
受験してみたいです！」

阿「おぉ！よし！じゃあ頑張ろ！！」