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廉side
はじめてAと言い合いになった。
確かに付き合い始めの頃に、
誰にも言わん約束をした。
それから俺の不注意で
しょうとカイトと大吾にはバレてもうた。
けど当たり前やけど、3人が誰かに言う事は無い。
確かに玉さんには普通に
シラフでAの話をした。
けど、そんな怒る事やないやろ……
自問自答を繰り返す。
お互い、連絡を取る事なく
1週間が過ぎてしまった。
ドラマの撮影とかでバタバタな事もあって
どうにか気を紛らわせた。
けどふと考えるのはいつもAの事ばっかり。
玉「廉〜？お疲れー」
「玉さん！！事務所で会えるとか嬉しいっす！」
玉「YouTube撮ってんのよ」
「そうだったんすね！
そういえば、この前の……彼女の事なんですけど…」
玉「あ〜…！外出よっか」
周りの目を気にしてくれて
外のカフェスペースに行く事になった。
外で、Aとの一部始終を話した。
玉「その子、大事にしな？」
「えっ…」
玉「そんな子なかなか居ないよ？
なんか俺が恥ずかしいわ(笑)
会わせろとか言ったこと。」
「ホンマに玉さんには紹介したかったんです」
玉「いいよいいよ。
Aちゃんだっけ？
凄い良い子だね。
早く仲直りしなよ？」
「はい…」
玉「廉の事、すごい考えてくれてるじゃん。
彼女側が言いふらすってケース結構
見てきたからさ」
「そうですよね…」
玉「絶対誰にも言わないって伝えといて〜。」
「はい…！」
玉さんにそう言われて気づいた。
全部俺の事を考えての事だって。
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作者名：花祭司 | 作成日時：2023年2月1日 0時
