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廉side
連絡してって言うたのに
全く音沙汰なくて、
ずっとスマホばっか見てしまう。
電話しても出やんし。
はぁ……
心配すぎて頭痛いわ。
まさか…倒れてるとか……
事故に遭ったとか…
嫌なことばっか想像して、
最悪や。
もぉ…
何してんのまじ。
撮影が終わって控室に戻ったタイミングで
ちょうどスマホが鳴った。
A「ごめん廉くん」
「ほんまに心配で
撮影も集中できへんかった。
朝あんなに言ったのに
なんで病院行かんかったん？」
A「ごめんなさい…
見送ったあと
また、しんどくなっちゃって
そのまま寝てしまったの」
「もぉ……
なんでやねん。
自分の体もっと大事にしてよ。」
A「うん…心配かけてごめんね。
もう大丈夫」
「大丈夫やないやろ？
無理せんとって。
終わったらすぐ行く。
寝とき。」
電話越しのAの声を聞くと
明らかにしんどそうだったから
これ以上、俺がグズグズ言うたら
もっとしんどい思いさせてしまう。
紫耀「どうかした？？」
「いや、大丈夫」
紫耀「もう撮影終わりだから
車乗れって。
みんなも揃ったから」
「おっけ」
紫耀「Aさん？」
「あー、うん…」
紫耀「なんかあった？」
「聞こえてた？電話」
紫耀「いや、最後のすぐ行く
みたいな所だけ聞こえちゃった」
「そっか笑
Aが体調崩してて
心配やから様子見に行くって話してただけ」
紫耀「大丈夫なの？」
「うーん。病院行ってないから
なんとも」
紫耀「そっか…それは心配だね」
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作者名：花祭司 | 作成日時：2022年4月19日 0時
