肆拾伍ノ型 ページ46
貴女side
『ん…』
窓から差し込む光が眩しくて目を覚ました
目を開けると見慣れない天井
此処が自分の屋敷ではないことは確かだった
起き上がろうと、左腕に力を入れた瞬間、左肩に激痛が走った
『いっ…！』
「お、目を覚ましたみたいだな。
お前、3日間眠っていたんだぞ。
これ食べられるか？今切ってきたんだが」
縁側には切った林檎の皿を持った白魔が部屋に入ってきた
『食べられるけど…』
「煉獄なら心配いらない。
Aの薬が効いたたおかげで、一命は取り留めた。
炭治郎たちも重傷ではあるが、命に別状はないとのことだ」
!!
思い出した、上弦の参との戦い、全て
…待って、それならなぜ私は今意識があるの？
あんなに鬼の力を使ったんだもの
今話せているのなんて以ての外
『白魔、私に何をしたの!!』
目の前の白魔を睨みつけ、怒鳴った
「…人間の血を飲ませた。
珠世から譲ってもらったものだ」
分かってる
分かってるから白魔に当たった
私がこんな短時間で回復するためには
人間の血が必要だ
「お館様が許可されたんだ。
責任はあの方自身が取る、と」
バッと、足を布団から出し、
上半身を起こそうとすると、お腹に激痛が走った
「おいっ！
人間の血を飲ませたからと言っても、内蔵の修復に使える量だぞ！完全回復はしてない！
まだ寝ておけ」
『お館様に言うことがあるの！
こんな負担、お館様にはかけられない！
私にはそんな資格ない！』
ギリっと下唇を噛んだ
お館様
なぜ、貴方はそんなにも私のことを心配して下さるのですか
私は貴方になにも返せない
貴方の先祖に誓ったことしかできない
私には生きている価値なんて本当はない
パチンっ
『いったっ！
ちょっと考え事してたのに何なのよ！』
急にデコピンをされた
「眉間に皺寄ってるぞ。
Aが下らないこと考えてそうだったしな」
そう言って、白魔は腕を組んで縁側を見つめた
『私は自分の価値を…』
「ほら、俺の思った通りだ。
どうせ、自分は生きている価値なんてない、とか考えてたんだろ？
そんなの自分で決めてどうするんだよ。
少なくとも、俺は、Aのこと必要なんだから、生きていてくれよ。
そして、それはお館様も同じなんだから、お館様の希望に答えようぜ」
それと、と白魔は付け加えると、縁側の方に向かって、
出てきたのは銀色の髪を腰まで下ろした女の子だった
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コットンキャンディー(プロフ) - 尊いさん» そう言っていただき嬉しいです…!! もう少し更新頻度あげられるように頑張ります☆°｡⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ (2022年3月29日 10時) (
レス) id: 8d4bff6e85 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - 続きが速く見たいです (2022年3月27日 10時) (レス) @page38 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - tototmeさん» コメントありがとうございます！ はい！遊郭編も書く予定です^^ まだ内容はそこまで詰められていませんが…(><) そう言って頂けると、とても励みになります！ (2022年2月5日 23時) (レス) id: a6943b1018 (このIDを非表示/違反報告)
tototme(プロフ) - 今TVで放送している遊郭編も書きますか？コットンキャンディーさんの小説は面白いですから、書いて欲しいです。更新頑張ってください。 (2022年2月5日 20時) (レス) id: 1650f18dfa (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - senaさん» ご指摘ありがとうございます、オリジナルフラグのことを理解していなかったので、助かりました！ (2022年1月23日 13時) (レス) id: a6943b1018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コットンキャンディー | 作成日時：2022年1月21日 21時
