参拾漆ノ型 ページ38
貴女side
「Aさん!こっちも怪我の治療終わりました!」
『了解!
じゃあ今夜はこれで任務完了!
早めに終えれたのはみんなのお陰だよ、家に帰ってゆっくり休んでね』
「「「はい!お疲れ様です!」」」
一応、今夜の任務は終わったんだけれど、
杏寿郎たちは大丈夫かしら?
「A」
刹那、後ろから名前を呼ばれた
後ろを振り返ると、人間の姿をした白魔がいた
『丁度いいときに来たわね、白魔。
戦況はどう?』
「直接鬼の姿を見てはいないが、恐らく下弦の壱だ。
煉獄なら心配は無用だろうが、万が一無限列車が横転した場合、怪我人が出る可能性があるから、任務が終わったなら向かった方がいい」
『確かに、それなら私も今から向かうわ
…久しぶりに白魔の背中に乗ってもいいかしら?』
「好きにしろ」
魔獣の姿になった白魔に乗って無限列車に向かう途中で、
結核を患った女児を助けたから治療を頼みたい、と先程起こった出来事を聞いた
『いいんじゃないかしら?
多分私の薬で症状を軽くすることはできるから。
でも珍しいわね?白魔が気にかけるなんて』
「別に、ただの気まぐれだ」
『ふふ、そう?
でも、楽しみだわ、その子に会うの』
…鬼が出現して、鬼殺隊になって、任務に行って、遭遇した女の子と会うのが楽しみなんて皮肉よね
今夜はやけに周りが静かだな、なんて風に羽織がはためいている音を聞きながら思っていた、
ドォ──────ン
『「!?」』
『白魔、今の音聞こえた?』
「あぁ、この音は上弦の鬼が来たかもしれないな」
『っ…そうよね、急ぎましょう』
普通の人間より感覚が鋭い私たちでも
こんなにもはっきり聞こえた爆発音
…これは、もしかしなくても上弦の壱、弐、参のいずれかの鬼が出現した確率が高い
白魔は更に速度を上げた
私ですらもう目も開けていられないほど
お願いっ!どうか間に合って…!
私は白魔を握る力を強くした
「A!もうすぐで着くぞ!」
暫く目をつぶって耳に神経を集中させていた私に、白魔が怒鳴るように声を張り上げて言った
うっすらと目を開けたが、まだ辺りには暗闇が広がっている
こんな光景を見ていると、杏寿郎と上弦の鬼が戦っているなんて想像ができない
けれど…
『今向かうから、それまで耐えて、杏寿郎』
私は自分を落ち着かせるように呟いた
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コットンキャンディー(プロフ) - 尊いさん» そう言っていただき嬉しいです…!! もう少し更新頻度あげられるように頑張ります☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ (2022年3月29日 10時) (レス) id: 8d4bff6e85 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - 続きが速く見たいです (2022年3月27日 10時) (レス) @page38 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - tototmeさん» コメントありがとうございます! はい!遊郭編も書く予定です^^ まだ内容はそこまで詰められていませんが…(><) そう言って頂けると、とても励みになります! (2022年2月5日 23時) (レス) id: a6943b1018 (このIDを非表示/違反報告)
tototme(プロフ) - 今TVで放送している遊郭編も書きますか?コットンキャンディーさんの小説は面白いですから、書いて欲しいです。更新頑張ってください。 (2022年2月5日 20時) (レス) id: 1650f18dfa (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - senaさん» ご指摘ありがとうございます、オリジナルフラグのことを理解していなかったので、助かりました! (2022年1月23日 13時) (レス) id: a6943b1018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コットンキャンディー | 作成日時:2022年1月21日 21時