弐拾仇ノ型 ページ30
貴女side
「ほら!もう機嫌治してってば!
これくらいの傷、しのぶに見せれば…」
ガシッ
その後を言おうとして、私は口を閉じた
否、閉じたのではなく、閉じざるを得なかった
「おい、A!顔半分が凍っているじゃないか!呼吸は苦しいか?他に痛いところはないか?少し腕を捲るぞ。こっちも凍っているじゃないか!応急処置はもう済ませたか?寒くはないか?俺の羽織を貸そう。これで少しは暖まるはずだ」
肩を掴まれ、身体全体を前後に大きく揺さぶったのだ
…小芭内が
『お、小芭内、、落ち着いて!私は大丈夫だから!
それよりも私の相手の鬼の心配をしなさい!
顔はしのぶに治療をして貰えれば大丈夫よ』
「…取り乱した。謝る。Aはあまり怪我をしないから、動揺してしまった。早くに駆けつけられなくてすまなかった」
落ち着きを取り戻した小芭内は、童磨について尋ねた
駆けつけられなかったと言っても、大方、村田さんを庇ってのことだから、仕方なかったのに、、
やっぱり、小芭内は優しい
私は出来事を簡単に説明した
白魔は偶然現れた野生のクマと言っておいた
直ぐに白魔が立ち去ったから、あまり深追いはされなかった
『あと、羽織ありがとう!小芭内の羽織、かっこいいから着てみたかったんだあ。
不謹慎だけど、怪我してよかった、、!』
「…別に、そんな羽織いつでも貸してやる」
あら?小芭内もしや照れてる??
可愛いっっ!!
頬がやや紅潮している小芭内を微笑みながら見つめていた
「…っ!早く蝶屋敷に向かうぞ」
小芭内は私の前にしゃがんだ
『自分で歩いていけるから大丈夫よ。小芭内もまだ任務が残っているでしょう?』
「それに関しては問題ない。此方に向かう途中で片してきた。それに、Aの探していた子どもも今は隠に世話を頼んでいる、から早く乗れ」
え?何で小芭内が子どもを?場所全然違くない??
…雪が場所間違えたのか
途端、身体がフワッと宙に浮いた
『ちょっと降ろして!
汚れてるし汗かいてるし臭いわよ!』
「いいから身体を休めろ。雪に聞いた。20連勤なんだろう?Aも雪も一度休んだ方がいい。蝶屋敷に着くまで少し寝ていろ」
『もう、、別に眠くないのに、』
始めは不貞腐れたまま目を閉じていたが、
徐々に小芭内の腕から伝わる振動を心地よく感じ
いつの間にか眠りに落ちた
蝶屋敷でしのぶに散々怒られたのはまた別の話
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コットンキャンディー(プロフ) - 尊いさん» そう言っていただき嬉しいです…!! もう少し更新頻度あげられるように頑張ります☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ (2022年3月29日 10時) (レス) id: 8d4bff6e85 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - 続きが速く見たいです (2022年3月27日 10時) (レス) @page38 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - tototmeさん» コメントありがとうございます! はい!遊郭編も書く予定です^^ まだ内容はそこまで詰められていませんが…(><) そう言って頂けると、とても励みになります! (2022年2月5日 23時) (レス) id: a6943b1018 (このIDを非表示/違反報告)
tototme(プロフ) - 今TVで放送している遊郭編も書きますか?コットンキャンディーさんの小説は面白いですから、書いて欲しいです。更新頑張ってください。 (2022年2月5日 20時) (レス) id: 1650f18dfa (このIDを非表示/違反報告)
コットンキャンディー(プロフ) - senaさん» ご指摘ありがとうございます、オリジナルフラグのことを理解していなかったので、助かりました! (2022年1月23日 13時) (レス) id: a6943b1018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コットンキャンディー | 作成日時:2022年1月21日 21時