この命、果てるまで【鬼滅の刃】

弐拾ノ型 ページ21

貴女side



「カァァァ!!任務！任務！
今夜ハ東京府浅草ァ！
商店街カラ離レタ廃墟デ子ドモガ次々二消エテイル！」


…



いや、これで何連勤？10？20？
ブラック企業すぎる、、


もう、あれか？敢えて怪我して休むか？



…いやいや、鬼殺隊が断じてそんなことしちゃいけない！



「チナミニ今日デ20連勤目ダァ！
怪我シテサボルノハダメ、ゼッタイ！」


…流石、私の鎹烏

私のことなら何でもお見通しってわけですね、泣きたい



「Aちゃん？どこか具合が悪いの、、？」


カナエが襖をそっと開けた


『カナエ！？こっちに手伝いに来てくれてたの？
面倒かけてごめんなさいね、、』


「いいのよ！私がやりたくてやっていることなんだもの！」


うぅ、、優しすぎる可愛すぎる抱きしめたすぎる



「あ、えっと、今声掛けたのはね、この子達がAちゃんと遊びたいって言ってて…」


カナエが言い終わる前に、目の前の襖が勢いよく開かれて、私は押し倒された


『うわっ!?ちょっと痛い痛い！そこ鳩尾だからっ！』


「Aねえちゃんだ！」

「はやくあそぼうよ！」

「あまいものたべたいーー！」



そう言うや否や、私は3人の子どもたちの下敷きになった



…まだ、午の刻か、、

少し寄るくらいだったら大丈夫かな？



『よーっし！じゃあ、今日は甘味処に行こう！
お姉さんが何でも奢ってあげる！』



すると、カナエが私の横に来て、



「ごめんなさいね、Aちゃん。
連続任務で疲れているのに…
私が連れて行こうと思ったんだけれど、どうしてもAちゃんと行きたかったみたいで、、」



こちらを心配そうに見るカナエ



『私、子どもとお出掛けするの好きよ。だから、ね？』


「そう…？
あっ！そしたら、Aちゃんの髪、少しいじってもいいかしら？おめかししましょ！」


『いや、いいよ！
子どもと遊びに行って、その後任務に行くだけだし！』


「いいえ！
もしかしたら、柱の男の子と会うかもしれないわ！」



？柱の男の子？

あの人達に会うから何でおめかしするの？

会うときはあっても、そんなの任務でボサボサになった後だよ？



「ね？

(だって、みんなAちゃんのこと大好きだものね！赤くなったり、するのかしらあ。
楽しみだわ！)

そうと決まれば、任務でも崩れにくいお化粧と髪型をしていくわね！」



ね？と可愛い顔で言われましても…



頭にハテナマークを浮かべたまま
半ば強制的にカナエの化粧台の前に座らされた

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