この命、果てるまで【鬼滅の刃】

拾参ノ型 ページ14

貴女side



「Aが私を任務中に出すなんて珍しいな」


『ちょっと緊急事態でして…ごめん、、』


「別に怒ってなどいない。この霧、こっちの世界の者以外も呼び寄せている。この霧を払えば、あの者たちも成仏するだろう。それでよいな？」


えぇ、察しが良くて助かるわ、よろしくね、と言うと、白魔は鬼にしか効かない炎の咆哮を出して霧を払った


『ありがとう白魔。ついでに他の鬼も滅していく？親元は私が斬るから』


「そうしよう。昨日の鬼はあまり手応えがなかったからな」


そうすると、白魔は山の奥に消えていった



『それで？そこにいるんでしょう？』


そう言って、私は真上に顔を向けた



「なぜバレた!!それよりなんで鬼が鬼を狩ってる!!!!!あの御方に歯向かうのか！」


『私にとっては、あんな臆病者にひれ伏すお前たちの考えの方が理解できない。怖くて下の奴らを動かすしかできないのに』


「お前！あの御方を侮辱するのか!!あの御方はそんな臆病者なんかじゃない！あの御方はお強いのだ！だから、俺たちはあの御方の元に下るのだ！なのにお前はなんだ!?なぜ、あの御方の偉大さに気付かない!!!」



あの御方、あの御方って五月蝿いなぁ


『でも、あなたこそ、あいつに歯向かってるじゃない』


「なにっ？」


『あいつがお前たちに下してる命令は、「鬼狩りを殺すこと」でしょう？なのに、お前は鬼狩りを恐れて、死んだ人間を使って鬼狩りを追い払ってる。どうせ、行方不明になっている隊士は、お前が1箇所に集めて、大方殺られそうになった時の人質にするつもりなんだろう』


「っ!!お前も俺の血鬼術で二度と逃げられないようにしてやる！」



血鬼術で隊士を隠していたか…


「血鬼術 神隠し(かみかくし)」


『血鬼術 雲泥鴻爪(うんでいのこうそう)』



バキバキバキバキッッッ



「くそ！こんな奴に俺は負けるのか！クソくそくそクソ!!!!!次は！次こそはお前を…」



あー今日は帰ったら牛乳風呂はいろ



って、あれ？行方不明の隊士たちは??



ズダダダーンッッッ



うわ！まさかの上から！


でも、あんまり高さないし大丈夫かな


私は隊士に見られる前に、その場を後にした



┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈


作者より


血鬼術 雲泥鴻爪(うんでいのこうそう)
・爪で抉り取るような攻撃をする技
・威力が最大であり、この攻撃を受け止めることは困難
・あまりに大きい技であるため、周りも巻き込む可能性がある

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