ツキアカリ (ページ18)

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大輝 side

映画が終わったタイミングで

丁度いいのか、目を覚ました

「んっ...あれ、映画....!」

大「終わりましたけど。笑」

自分が寝ていたことに気づいて

ごめん、と何度も謝るから

大「いや、いいんだけどさ、
　この映画観たかったんじゃないの？笑」

始まる前はあんなに喜んでたのに、

と付け加えると

「それは...! 映画もだけど
　大輝くんが観よって言ってくれたから
　嬉しかったんだもん...」

ほらまた、そうやって、、

さっきも帰りたくないとかそういう事を

Aは平気で言ってくる

そんな気はないって分かってる

けど、普通はそんな事言われたら

だいたいの男は勘違いするに決まってる

　

あいつにも、言ってんのか、。

「...大輝くん？」

まただ

Aのことを考えると

すぐ和田ってやつが頭に浮かぶ

大「あ、いや、なんでもない。
　今日はもう帰りな？」

「うん、ねぇ、また映画とか一緒に観たいから
　持ってきてもいい？」

次は絶対寝ないから！

って

別に寝ちゃったこととか

そんな気にしてないんだけどな、と思いつつ

大「全然、いつでも来ていいから。
　でもお母さん心配するから早めに帰る、いい？」

「大輝くん家にいるって言えば、大丈夫だよ」

まぁ、俺ら幼馴染みだもんな

「じゃあまた明日ね！おじゃましました、」

大「ん、おやすみ」

すぐ隣だけど、ちゃんと帰れたか外で見てると

玄関の扉の前で振り返ったAは

小さく手を振って家の中へと入っていった

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