ツキアカリ

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颯 side





颯「Aさん...？」




「あっ、ごめん！なんだっけ...笑」








今日のAさんは、ずっとこんな感じ



ぼーっとしてて、なんか、うわの空









颯「なんかあった？俺でよければ聞くよ？」




「ううん。大丈夫、ありがとう。」


和田くんてほんとに優しいよね って









颯「別に、誰にでも優しい訳じゃないよ」









Aさん、鈍感だから


こんなこと言っても伝わらないんだろうな。笑









「そうなんだ、、？」




案の定、ん？って顔してる









「えっ、なに....何か付いてる？？」




颯「えっ？笑」




「いやだって、和田くん笑ってるから！」









颯「ううん何も付いてないよ。笑
　 Aさん、可愛いなぁと思って。」







「えっ.....もう...そういうのは女の子に言ったら
　みんな勘違いしちゃうよ？笑」






だから

誰にでも可愛いなんて言わないのに









そして

Aさんとの時間はあっという間に過ぎていき





「今日はありがとう！またね。」



颯「こちらこそ。」









Aさんが家の中に入ったのを確認してから


さっき通り過ぎた自分の家まで


歩いてきた道を戻った




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