371 ページ21
『寒いね』
「Aちゃん薄着やんな」
「俺はちゃんと家出る前に言ったで…ホンマに寒ないんか？」
『家出た時は暖かかった』
「手ひえひえやん」
「俺も寒いわ…」
コネシマが私の頬に手の甲をくっつけ、冷たさに驚き体をビクつせる
それが面白かったのか、彼はニヤニヤしつつ頬を触ってくる
仕返しだ
鬱先生の手を離し、彼の顔をペタンと包む
すぐにコネシマが「はぁ！？冷た！」と言い私の手を掴んだと思えば、そのまま彼のポッケに突っ込まれて
『温い！』
「ホッカイロ！」
「え！？ええなぁ！僕にも頂戴」
手の感覚は無いが、コネシマのポッケから少しの温かさを感じる
私とコネシマを見ていた鬱先生が、ズボッと2つ手が入っているポッケに同じように突っ込み
コネシマがゲラゲラ笑いながら
「穴あくわ」と軽く鬱先生を叩いた
温い温いと満足そうな鬱先生が少し黙って
それから「聞いてもええ？」と静かな声で問い掛けた
「2人で話そうと思っとったけど…まぁシッマやし、ええわ」
「ちょうど良かった、俺も聞きたいことあってん」
『……私宛か』
何となくそんな気はしていた
ジャンケンは運だろうけど
コネシマは鬱先生を見てから
「言いたいことは一緒そうやな」と呟き
それを聞けば何の話かもすぐに理解できた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 801人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きー - お願いなんですが例えばグルさんがしゃべる時 gr「〜〜〜〜」みたいにその人の名前(？)を入れてほしいです。できればでよろしいのでお願いします (2020年3月18日 14時) (
レス) id: bd690c3b0a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんひな - 続きを読むたびにドキドキしてワクワクしてます！早くgrさんが思い出してくれないかなって思ってます。更新楽しみに待ってますね！ (2020年1月13日 15時) (レス) id: 894f831fc0 (このIDを非表示/違反報告)
水晶 - 続きが気になり過ぎて、読み終わるごとに発狂してます、grさんはどういう形で思い出すのか、本当に楽しみです！更新頑張って下さい！ (2020年1月13日 14時) (レス) id: 62648964a0 (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 虎徹さん» ありがとうございます〜！彼等に幸せを見せてあげられるよう頑張ります……！これからもよろしくお願いします！ (2020年1月11日 17時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - せりんこ。さん» コメントありがとうございます！これからgrさんもmnちゃんも活躍していくので、暖かくみまもってあげていてください〜！ (2020年1月11日 17時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
