264 ページ14
chino side
図書室が放火されたのはロボロさんからインカム越しで、城内に侵入者との報告が入った30分後だった
いつも通りに配置について、指示を待ち
グルさんを守れとの命令で、俺はそれに従った
総統室にAさんも向かっていると聞いていて
急いで向かった総統室には、Aさんは愚か守らなければならない男も見当たらず
ロボロさんに連絡を取るが通じなかった
場内を探し回り、図書室の異変に気がつく
燃え上がる炎に、焦りが生じた
やっと通じたインカムは、グルさんからの医療軍への要求
焦った彼の声が、彼女に何かあったことを知らせていて
多分みんな、また骨を折ったのか
また何かやらかしたのだろうと、安易な考えを持っていたに違いない
その考えが、俺達をドン底へ突き落とす
図書室に着いた頃にはまだ所々火があって、コネシマさんと鬱先生の次だった
2人は立ちつくしていて、俺はゆっくりと2人の見ている方向へ顔を向ける
煙の中から見えたものに息の仕方を忘れて
ヒュッと息が出来なくなった
足が震えていたが、それでも1歩ずつ前へ
信じられなくて、怖くて
最後に会話をしたのは、いつだった
何を話したか
それさえも忘れそうで
泣いているグルさんの上から「それ」を覗き、俺はその場から走り去った
「違う、違う違う違う……!!!!!」
あの人は、まだ…
俺の中で笑ってくれていた
馬鹿みたいに生意気な後輩の俺なのに
『チーノ!ほら笑え〜!!!』
あの声が、あの顔が、あの笑顔が
「…なんで、言えんかったんや…たったの二文字…二文字やろ……っ…」
好きだった
644人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁 - 逆ハーになって来ましたねグヘヘヘヘ((( (7月2日 14時) (レス) @page46 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - ん”ん”っ、少しヤンデレてるzmさんいいですね好きです。応援してます。 (2020年11月9日 1時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジジュース - Δ發疲れ様でした!はちまるさんも体調管理には十分気をつけてくださいね! (2019年12月25日 7時) (レス) id: ed71a26e06 (このIDを非表示/違反報告)
十字月紅楓 - Υ扱襪めでとう御座います!Т待してます! (2019年12月24日 23時) (レス) id: a74290f056 (このIDを非表示/違反報告)
ミイ - Υ扱襪めでとうございます!ゾムさん早く思い出してくれぇ。。。二番目の推しなんじゃあ。。。ゾムさんかっこよすぎかよ!?これからも楽しみにしてます! (2019年12月24日 21時) (レス) id: 86e29fa06f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ