【w.r.w.r.d!】転生しました�Α擲悒僖蹇�

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chino side



「1年ボール片しておけよ」


王様のようなでかい顔をした、1つ上の人間を横目に手伝いなんてするか。
なんて思いながら部活終わり体育館を抜け出した

体育館裏へサボりに足を向ける


いつもなら静かなはずなのに、今日はなんだか騒がしくて


ぼやぼやしながら歩いていれば、見覚えのある背丈に見覚えのある顔

思わず自分の口角が上がっていた



「あれ！Aさん！」



彼女の名前を呼んだ
その、彼女の前にはまた見覚えのある顔

俺に寄せた容姿
俺を見て赤くなる頬

……あぁ、反吐が出る



空気が重くなるのが自分でもわかった

俺がこの学校でどんな立ち位置なのかも、この時再確認した

親衛隊と呼ばれる者達は背後に何かを隠していて、Aさんが口を開いた途端
背後に隠していたものを突き出した

刃物

先端が尖っている

その先には、Aさん


ざわつく脳内に、俺は眉間にシワを寄せる



……あの日、俺は何を見た？
あの炎が上がった図書室の中にいた人は

俺の憧れで、大好きな人
強がりで負けず嫌いで

俺の事、ちゃんと見てくれた



……あれ

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