【w.r.w.r.d!】転生しました�Α擲悒僖蹇�

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chino side


『卯月』


その声に、心臓がドキドキすると気が付いたのは
やりたくもないのに適当に始めてしまった、部活動の帰宅前



学校で綺麗だと有名なスタイルのいい1つ上の女の先輩ではなく、その隣に居る普通の人

見た目も、仕草も全くタイプでは無いのに
いつからだろうか、視線で追うようになった



いつの間に生徒会の人達と仲良くなっているのを見て、密かに妬んだり

シャオさんより先に見つけたのに、早く話しかけるべきだったと後悔したりしながらも
文化祭前に初めて話しかけて

それから、卯月先輩を利用してると分かっていながらも俺は彼女に近づいた




目を泳がせながらもいつも会話に応じてくれて、俺はいつも同じようなセリフを吐く

自分で酷い人間だと理解はしていても、彼女のあの少しショックそうな顔が密かに俺を興奮させていた



いつの間にショッピくんにも先を越され、置いて行かれるように感じたのは文化祭後

どこでそんなイベントがあったんだと考えたり、林間合宿でショッピと話していたのを見て、何となく気に食わなかったり


バイト先を聞いた時はショッピくんに勝ったと確信したりもして
オスマンさんが一緒に付いてきたことは予想外だったがまぁいい



初めてあんなに会話をした

多分全て聞き流されたんだろうけど
チョコレートが好きなのか、彼女から貰ったものを口に含めば顔をしかめるほど甘くて


チラリと彼女を見たとき笑っていた


ぎゅぅっと心臓が締め付けられて
何だったか

この気持ちは知っていたはずで
どうしていいか分からずに、変な事を言ってしまった自分に、少し恥ずかしくなった


実はあの日から3日に1度バイト先に顔を出していることは秘密だ

不定期出勤らしく未だに会ったことは無い

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