どうも幼馴染です【w.r.w.r.d!/三.強】 (ページ29)

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喧嘩する程くらだらないページ29

友人が電話をし始めたのを横目で見て
『はぁ……』と深く溜息を吐く
それからオスマンの方を向き『わかった、相談乗るから』と言えば嬉しそうに笑った

「Aは俺の味方してくれるん？」
『……いや、味方もなにも…ちょっと顔近い』
「オスマンさん！？距離近い近い！！！近いで！？」
「ええから内容教えろや」

顔の距離感がおかしいのはいつもの事

シャオロンがオスマンの頭を掴み制御してくれて、鬱くんが私の服の襟を掴み後ろへ

首が絞まる、殺す気かコイツ

オスマンはシャオロンと鬱くんを見てから「まぁこの二人ならええか」とボヤきそれから携帯画面を見せてきた
そこに映っていたのはグルッペンとトントンとオスマンの三人の会話

「お前は何も分かってない」だの
「それとこれとで話が違う」だの……
挙句の果てには
「認めるまで近寄るな」だの

いや子供かよ

「……おぉ、結構な言われようやな」
「何も分かってへんって、熟年カップルかよ」
「わかってないのはあの二人やし」
『そんな喧嘩するほどあんた達共通点も無いでしょ…幼馴染ってだけじゃん』

「……いや、幼馴染やからないの？」
「つか、なんの話題でこんな話になったんや」
「…聞きたい？」

『……………嫌な予感がする』

そんな私のセリフに教室の扉がバン！と思い切り開く

扉の方を向けばそこに居たのはトントンとグルッペン
二人の顔は怒っていると言うよりは、私とシャオロンと鬱くんがいるせいか少し驚いていて

そしてオスマンが私の前に立ち「何しに来たん？」と腕を組み2人を挑発する
鬱くんとシャオロンは混乱したまま私の方を見るが、私は無言で首を振った

いや勢揃いすな