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イケメンには好かれたい ページ26

「……え、好きな人作ったことないん?」



とある日の昼休み

相変わらずトントンのお弁当を箸でつつく私の目の前に二つの美形が並んでいる
片方は眼鏡をかけた藍色の瞳を持つ鬱くん

そしてもう一人は……



「嘘つくなや、どうせお前好きな人おらへん〜とか言いつつ隠してるタイプの女やろ」
『よっしゃシャオロン、私の彼氏になってくれるってことか』

「お前の頭どうなってんねん、絶対嫌に決まっとるやろ」



少し暗めの赤いニット帽
豚のピンバッチを付け、綺麗な茶髪がその隙間から顔を覗かせている
黄色い瞳が私に向けられだと同時、すごい嫌な顔をした彼はシャオロン

彼もコネシマくんや鬱くん同様、幼馴染達と仲のいい男の子
フレンドリーで絡みやすい

女の子関係もそこまで怖くは無く、明るく元気スポーツがよくできる…クラスの中心にいつもいるような存在

そんな彼はパックのシュースを飲み干し、それをゴミ箱に捨てた


絶対嫌って言ったなこいつ……
絶対つったな…



『鬱くんどう思うこの人、めちゃくちゃ酷くない?私の事嫌いすぎない?』
「いやAちゃんと付き合うのは僕も嫌やわ」

『お前裏切りやがって』
「大先生と付き合うのは止めとけ、こいつ絶賛三股しとるで」
「あん、なんで知っとんのシャオちゃん」
「最低野郎じゃねえか」




何故か頬を赤め身体をくねらす鬱くんとその隣で引いている友人
シャオロンは「つかお前もそろそろ幼馴染離れしろや」と私に冷たい視線を向けた


その視線に反抗するように『あいつらに言ってくれ』と箸で掴んだ唐揚げを口に入れる

少しの間に鬱くんがニコニコ笑って「なぁAちゃん」と机に肘をつき私を手招く
彼の口元に耳を近づけようとすると、グワッと私の頭が何かに掴まり自分の力じゃ動けなくなり

眉間にシワを寄せ、嫌な予感に体を固めた

可愛い(物理)パワー→←荒れる時には荒れるもんだ



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作者名:はちまる | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月9日 12時

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