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そこにはニット帽を被った男が立っていた
「A、卯月…！お前らも買い出しか…ってヤバっ…」
「え？なになに！シャオちゃんの彼女？え待ってめっちゃ可愛ええやん…僕タイプやわ付き合いませんか？」
『…っ、シャオロンさん…と…「鬱さんじゃん、生徒会だよ？知らないのA」そ、そうそう鬱さん』
顔を上げた私の目の前にいたのはシャオロン
そしてこの男、鬱
始業式の時…私に話しかけてきた男だ
青黒い艶のある髪の毛、爽やかな雰囲気で眼鏡をかけていて
女好きの屑とやら
私と卯月の顔を見て手を差し伸べ
片膝をつくこの男に彼女は綺麗にシャットダウンし、私もひきつったように笑う
「てか、Aとシャオロン仲良くなったよね？なんでそんなに他人行儀なの」
「えーっっと…」
卯月の鋭い指摘に私たちは顔を見合わせ固まる
いや、変な風に見せるな
平常心、平常心…
『え、いやあの…あ！！そう言えば私向こうにちょっと用事があるんだよね！』
「…あー！俺も同じやつ買わなあかんやつかも、大先生すまへんけどちょっと待っとってくれへん？」
「ええよ、えっと…卯月ちゃんやった？僕と少しお話せん？ええ？しよか」
「ちょ、A！？」
卯月を置いて、とりあえずその場から逃げた
私についてきたシャオロンに向かって
『なんで話しかけたの！？』と問えば彼は満足気に腕を組み
「戦略や」と意味のわからないこと言い
『ヤバって言ったの聞こえてたからね』
「思いっきり鬱先生のこと忘れてたわ」
『なんかあったら…』
2人の様子を遠くから見ようと商品棚の隙間から覗けば、楽しそうに笑っている2人
まぁ、彼にはこれがあったか
女好きなのはいい面でも悪い面でも役に立つ
シャオロンも同じ事を思ったのか「流石やな」と笑っていて
『っていうか生徒会様が買い出しなんてクラスメイトよく言ったね』
「あ？俺たちは生徒会の買い物や」
『…生徒会の？』
「おう、クラスのやつには一切手出ししてへんし、暇やったから買い出し来ただけ…あ、因みにな生徒会は出しもんやないで」
楽しそうに口元を緩めたシャオロンに私は嫌な予感がする
一歩後ろに下がり
何…？と小さく問い掛けると
彼は私の手を取り膝をつき私の手の甲にキスをする
その光景に浮かんだのは過去の自分
「生徒会の指名でその子が1日お姫様や」
シャオロンのニヤニヤした顔に私は目を丸くした
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りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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